映画【きみはいい子】感想(ネタバレ)

iiko
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●こんなお話

 学級崩壊に悩む教師、娘に手をあげてしまう母親、認知症の疑いがある独居老人の話。

●感想

 限定された空間で限られた登場人物たちが群像劇で、それでいてそれぞれが交わらないという作風にクライマックスでそれぞれが少しだけ変化するというのはよかったです。

 ただ、あまりにも淡々としている作風は個人的に好みではなくて退屈極まりなかったです。新人教師の担任のクラスは学級崩壊をしていてモンスターペアレントやいじめなどの不快な問題が山盛りで恋人ともうまくいっていなかったり。この恋人の描写も中途半端ではたして必要なキャラクターだったのか謎でした。
 そしていじめ問題とかをどうやって解決するのかと思いきや、ただのハグでさっきまで冷酷無比で情けをかける必要ないくらい極悪非道な子どもたちだったのが一転して変化してしまうのとか受け付けなかったです。

 子どもに手をあげてしまう母親のエピソードも子ども手を挙げる描写が延々と続いて、これをどうやって変化していくのかと思いきや、ハグして終わり。というのもいったい何だったんだろう。と外野からは思ってしまいました。
 認知症気味の老人と子どもの交流も淡々と静かに描かれていくので恐ろしく体感時間が長かったです。

 教師のお姉さんが「子どもが幸せなら世界が平和になる」みたいなことを言いますが、そんなことは誰だってわかっていて、子どもに手を挙げて悩んでる人にそんなこと言ったらキレられること間違いなくて。それができないからどうしたらいいんだろう。という内容でした。

☆☆

鑑賞日: 2015/07/01  イオンシネマ新百合ヶ丘

監督呉美保 
脚本高田亮 
原作中脇初枝
出演高良健吾 
尾野真千子 
池脇千鶴 
高橋和也 
喜多道枝 
黒川芽以 

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