映画【ふきげんな過去】感想(ネタバレ)

Fukigen na kako
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●こんなお話

 いつもふきげんな果子ちゃんと死んだとされていた叔母さんの未来子さんが18年ぶりに帰ってきて、乾いた台詞で現実ともファンタジーともいえない摩訶不思議な世界観の話。

●感想

 冒頭で主人公の果子が東京の川でワニを待っているシーンから始まり、何やらワニの存在を確かめようとしているらしい。男友達にも愛想がなく。喫茶店には謎の青年がいたり。

そして死んだと思われいた叔母さんの未来子が帰ってきて、彼女が生きているとわかると大変なので主人公の部屋に無理やり居候する。

 舞台となる主人公の家とその家族の乾いた会話のやりとりがテンポがよくて耳障りがよくて、豆をむいている構図の中で見ていて楽しかったです。

 なぜか、未来子は爆弾を作るからと、かつて事件のあった家のトイレの底から硝石を掘り出して、爆弾を作る。そして爆弾の実験をしたら、いとこの小学生が怪我をするくだりもなかなかのブラックコメディでした。

 突然、未来子がいなくなったと思ったら、また現れて傘で突き刺してしまう。未来子がその後どうなったのかわからないまま、川でワニが見つかったのを見下ろしたままエンディングを迎える。
主人公の二階堂ふみさんに小泉今日子さんと小学生のカナを演じた山田望叶さんの掛け合いが実に楽しい映画でしたが、わかりやすいエンタメではないので好き嫌いがわかれてしまう映画でもあると思いました。

☆☆

鑑賞日: 2017/01/05 DVD

監督前田司郎 
脚本前田司郎 
出演小泉今日子 
二階堂ふみ 
高良健吾 
板尾創路 

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