映画【バーニング 劇場版】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 小説家志望の主人公が幼馴染らしいヒロインと出会って、彼女が連れてきたリッチメンと知り合って彼が何考えてるのかわからず戸惑ったりヒロインが失踪して捜索する話。

●感想

 冒頭でキャンペーンガールみたいなことをしているヒロインと偶然知り合って、ぐいぐい来るヒロインといい感じになって付き合うのかな? と思っていたら、金持ちの友人という男を連れてきたことによっての三角関係から一気に善人なのか悪人なのか終始何考えているのかわからないリッチメンに振り回される主人公と見ているこちらもグラグラと振り回されました。

 中盤で、リッチメンが「ビニールハウスを燃やす」「近々、近所で」というワードが出たらヒロインが失踪してしまって、主人公は近所のビニールハウスが燃えてないかジョギングがてら探したり、ヒロインの足取りを捜索したりしていくうちにリッチメンがやっちまんたんじゃないかという気持ちになってい来る。

 ヒロインが飼っているという猫がいて、リッチメンが飼っているという猫の名前をヒロインの猫の名前で呼んだら…という怖さやヒロインがもっていたアクセサリとか状況証拠がどんどんとそろっていって、主人公がラストに取る行動で映画を見ていて金持ち憎しという気持ちになっていた身からすると一定のカタルシスがあるけれど単純にそれだけの気持ちでもない不思議なラストでした。

 小説を書き始めたらしいという最後で彼の妄想なのかのかなんなのかラストも余韻があってよかったです。

 ヒロインが夕日の中でダンスをする美しい映像を見られただけで満足できて2時間30分と長い上映時間でしたが、終始不穏な空気が伝わってくる映画で体感時間は短い映画でした。

☆☆☆☆

鑑賞日: 2019/09/30 DVD

監督イ・チャンドン 
脚本イ・チャンドン 
原作村上春樹
出演ユ・アイン 
スティーブ・ユァン 
チョン・ジョンソ 

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