映画【モアナと伝説の海2】感想(ネタバレ):圧倒的映像美！『モアナ』続編で味わう南国の冒険と神話の世界

●こんなお話

　他の島に人間がいるのではないかと探そうとして呪いを解こうとする話。

●感想

　マウイが暗い洞窟でコウモリの魔女のような存在と戦うシーンから始まります。一方で、モアナはヨットで冒険を続け、別の村の住民がいるのではないかと探しながら故郷に何度も戻っています。幼い妹にお土産を渡すなど、家族思いの一面も描かれています。また、島で発見した別の文明の土器から、かつて人々が交流していたことが明らかになります。

　しかし、悪い神様の呪いにより人々は分断されてしまい、果てしない先にある島にたどり着くことで呪いが解け、人類の交流が再び可能になるという予言が示されます。途中の儀式で雷に打たれるシーンでは、このままでは人類が滅びるというお告げがあり、モアナは旅立つ決意をします。

　冒険の途中でマウイと再会し、悪い神様の妨害による大津波や竜巻といった自然の脅威に遭遇しながら、皆でヨットを操り乗り越えようと奮闘します。マウイの力が失われ、主人公も海底で溺れかけますが、マウイの歌声に導かれてご先祖様が現れ、力を取り戻して島を救おうとする展開です。

　映像の美しさは圧倒的で、南国の海の映像を観ているだけでまるでバカンス気分を味わえるのが魅力的でした。一方で、冒頭のマウイがコウモリ魔女のような存在と戦うシーンから物語が複雑に展開し、登場人物の名前や役割が把握しづらく、ストーリーを理解するのに少し難しさを感じました。

　また、前作に比べて音楽はラップ調の曲が多く、特に心に残るメロディーは少なかった印象です。ミュージカルシーンでは集中しづらく、少し眠気を誘う場面もありました。

☆☆

鑑賞日:2024/12/16 イオンシネマ座間