映画【エクスペンダブルズ ニューブラッド】感想(ネタバレ):リーズ最新作はステイサム無双と驚きの展開

●こんなお話

　CIAから任務を受けて因縁のカタキ役と核爆弾を巡って戦う話。

●感想

　リビアにある化学工場を舞台に始まります。武装組織が突如として施設を襲撃し、司令官を脅して核爆弾の起爆装置を奪います。その危機に対し、CIAの依頼を受けて登場するのが、最強傭兵チーム「エクスペンダブルズ」。激しい戦闘が繰り広げられる中、主人公スタローン演じるバーニーの乗った飛行機が撃墜され、彼は死亡。

　その後、仲間たちは彼を追悼する飲み会を開き、今回のミッションである核爆弾をタンカーに積みロシア領海に持ち込もうとする敵を止めるというもの。ところが、ジェイソン・ステイサム演じるリーは何故か任務から外されてしまい、1人で現地へ向かう展開に。

　残ったエクスペンダブルズのメンバーはタンカーに突入しますが、あっさり敵に捕らえられる。そこに単独行動のステイサムが登場し、次々と敵を倒しながら仲間を救出。そして敵のリーダーと思われる人物と対決して勝利しますが、黒幕は別にいたことが判明。実はCIAの依頼者自身が金儲け目的で裏に加担していたという裏切りが明らかに。

　クライマックスで再び姿を現すのは、死んだはずのバーニー。彼は内通者を射殺し、核を積んだタンカーを沈めて事態を収束させる。

　一応、全員無事に帰還して物語は終了しますが、シリーズの特徴だった「オールスターメンバーが大暴れ！」という醍醐味がやや薄め。冒頭ではスタローンが指相撲に負けて相手を殴って指輪を取り返すという場面もあり、その行動に対してはどういう気持ちで見ればいいのか戸惑いも。

　また、エクスペンダブルズ再結集のシーンや出動の演出も控えめで、シリーズ特有の「熱さ」や「盛り上がり」に欠けた印象でした。

　アクション映画としての見応えはありますし、ステイサムの単独アクションは見どころの1つです。ただ、シリーズ全体として持っていたポテンシャルを考えると、本作は物足りなさや寂しさが残る仕上がりだったように感じました。

☆☆☆

鑑賞日:2024/07/13 Amazonプライム・ビデオ