映画【アントニオ猪木をさがして】感想(ネタバレ):熱狂と困惑の間で

Antonio Inoki Wo Sagashite
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●こんなお話

 アントニオ猪木とアントニオ猪木に影響を受けた人とかのドキュメンタリーとアントニオ猪木に影響を受けたフィクションドラマの話。

●感想

 ブラジル時代、移民として過酷な労働に従事していた若き日のアントニオ猪木。その時代を知る人の証言から始まり、猪木さんの写真を撮り続けたカメラマン、彼に影響を受けた芸人、俳優、講談師などが、それぞれの視点からアントニオ猪木のすごさを語っていく構成でした。

 ペールワンの親戚が、まるで猪木の息子のような存在として登場し、いつか日本人の腕を脱臼させたいと語るシーンも印象に残ります。

 作品には3つのドラマパートが挿入されており、子ども時代、学生時代、社会人時代と、猪木の名言や試合から人生の影響を受けた人々を描いていました。

 アントニオ猪木について深く知らない自分としては、冒頭のブラジル時代の話や、藤波辰爾さん、藤原喜明さんが語る一緒にいた時代の話は興味深く見ることができました。

 ただ、それ以外の部分は少々退屈に感じた。巌流島の戦いを延々と講談で語るシーンは途中で集中力が切れてしまい、現役レスラーが猪木の御真影を外してまた戻すといった演出にも入り込めなかったです。

 特に、いきなり差し込まれるドラマパートは、どの視点で見ればよいのか掴みきれず、子役の演技をぼんやりと眺める時間になってしまいました。

 結果として、このドキュメンタリーを通して「アントニオ猪木という人がどんな人物だったのか」は、自分にはあまり伝わらなかったというのが正直な感想でした。

鑑賞日:2024/01/09 Amazonプライム・ビデオ

監督和田圭介 
三原光尋 
出演アントニオ猪木 
アビッド・ハルーン 
有田哲平 
海野翔太 
オカダ・カズチカ 
神田伯山 
棚橋弘至 
原悦生 
藤波辰爾 
藤原喜明 
安田顕 
番家天嵩 
田口隆祐 
大里菜桜 
藤本静 
山崎光 
新谷ゆづみ 
徳井優 
後藤洋央紀 
菅原大吉 
ナレーション福山雅治 
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