映画【カンダハル 突破せよ】感想(ネタバレ):CIAの極秘任務とサバイバル逃走劇が描くアクション映画

KANDAHAR
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●こんなお話

 CIAの職員がイランから脱出しようと頑張る話。

●感想

 イランで電気工事のような任務をしている主人公。実はCIAのエージェントで、現地で核施設の破壊作戦を遂行している。兵士に怪しまれながらも巧みに疑いをかわし、秘密裏に機械を設置。遠隔操作でイランの核施設を爆破することに成功する。

 爆発を遠くから見届けながら、娘の卒業式に出たいという思いや、妻からの離婚話に揺れる私生活も垣間見える。ミッションを終え、帰国の準備をしていた矢先、CIAから「最後にもう1つだけ任務を」と頼まれ、空港滑走路の妨害工作に向かう。

 その任務に同行させられるのが、通訳として雇われた一般人の男。だが実際には非常に危険な任務であることがわかり、彼は戸惑いながらも引き返せない状況に巻き込まれていく。一方で、イラン側も核施設を破壊された怒りから、情報源を探し始め、記者を拉致して拷問。主人公の存在がイランにバレてしまう。

 イランの精鋭部隊やISISが次々と主人公たちを追い詰める。逃げる先はアフガニスタンのカンダハル空港。暗闇の中でのカーチェイス、ヘリコプターの追跡、銃撃戦が展開される。 

 途中、主人公が頼った協力者が、通訳の家族を殺した勢力とつながっていたことが発覚し、内部の衝突も発生。さらに拷問され捕まるシーンもあるが、アメリカ人の仲間が救出に現れ、再び逃走を続ける。

 終盤では、砂漠での壮絶なカーチェイス、仲間の犠牲、バイカーとの一騎打ちなどが連続し、クライマックスにはCIAのリモート爆撃が決め手となって追手を振り切る。最終的に空港にたどり着き、主人公は無事帰国。念願だった娘との再会を果たし、物語はおしまい。

 暗視ゴーグル越しの銃撃戦や、迫力あるヘリ撃墜、タイミングを計った空爆など、随所に手に汗握るアクションシーンが盛り込まれており、緊張感を保ちながら楽しめる作品でした。追手側がいくつかのグループに分かれていて、前半は少し登場人物の整理が難しく感じますが、チェイスが始まってしまえば自然と敵味方が明確になり、エンタメ映画としてしっかり楽しめる構成になっていました。

 リアルな戦場描写とエンタメ性が絶妙にミックスされた、見ごたえのあるスパイ・アクション映画でした。

☆☆☆

鑑賞日:2023/12/23 Amazonプライム・ビデオ

監督リック・ローマン・ウォー 
脚本ミッチェル・ラフォーチュン 
出演ジェラルド・バトラー 
ナヴィド・ネガーバン 
アリ・ファザール 
バハドール・フォラディ 
トラヴィス・フィメル 
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