映画【約束のネバーランド】感想(ネタバレ):孤児院の裏に隠された真実とは?子どもたちの脱出劇が胸を打つサスペンス

The Promised Neverland
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●こんなお話

 孤児院で幸せに生活しているけど外に出られると思ってたら実は違ったのでエスケープしようとする話。

●感想

 とある孤児院では、子どもたちが仲良く暮らしながら、里親が決まると「卒業」という名のもとに施設を去っていく。最初は温かい雰囲気の中で進むが、ある少女が卒業することになり、ぬいぐるみを忘れて出ていく。主人公がぬいぐるみを届けに門の外へ出ると、そこにはなんとその少女の死体と異形のクリーチャーがいた。

 主人公たちは急いで孤児院へ逃げ戻り、子どもたちの育ての親であるママがクリーチャー側の存在で、人間は実は「出荷」されるための食料だったという衝撃の事実に気づく。以降、主人公を含む3人の子どもたちは脱出を決意。秘密裏に計画を練りはじめる。

 しかし、ママも子どもたちの異変に気づき、さらに別のシスターを孤児院に呼んで監視の目を強めてくる。この新たなシスターはママの地位を狙っており、子どもたちに共闘を持ちかけてくるが、その裏にも不穏な影が差す。

 内通者がいることが発覚し、子どもたちは誰が裏切っているのか疑心暗鬼になっていく。そんな中、主人公の1人の出荷が決まり、脱出のチャンスも絶たれたかに見えるが、逆境の中でも計画は着々と進められていた。

 表向きには諦めたかのように見せかけ、実は先に出荷された仲間が残したプラン通りに訓練を積み、最終的には断崖絶壁を越えての脱出に成功する。かつて自分も脱走を試みたが諦めたママは、最後に子どもたちを見送り、自らの責任をとってクリーチャーに食べられる。

 全体的に子どもたちの演技が中心となっていて、大声で感情や状況を説明するような演出が多く、俳優や原作に思い入れがないとやや退屈に感じる場面もありました。作戦のどんでん返しや、「実はこうでした」といった展開が明かされる部分も、独白的な演出の繰り返しで感情が入りづらくなるところがあったり。

 とはいえ、「鬼に食べられる世界」で子どもたちが頭脳と勇気で生き抜こうとする姿には心を動かされる部分もあり、厳しい環境でも希望を見つけようとする彼らを応援したくなる作品でした。

鑑賞日:2023/12/03 Amazonプライム・ビデオ

監督平川雄一朗 
脚本後藤法子 
原作白井カイウ 
出水ぽすか 
出演浜辺美波 
城桧吏 
板垣李光人 
渡辺直美 
北川景子 
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