映画【ゾン100〜ゾンビになるまでにしたい100のこと〜】感想(ネタバレ)

●こんなお話

　ブラック企業に就職して憂鬱な主人公がゾンビの世界になって生活が充実する話。

●感想

　団地から出て出勤しようとする主人公だったけどゾンビに襲われる。回想で主人公が就職した会社で理想の会社だと思って希望の初日を迎えたと思ったら、歓迎会後に仕事に戻って全仕事をふられて徹夜続きでげっそり。ブラックだと確信。親友からは転職を進められるけどそんな簡単には決められないと悩み、学生時代のアメフトの話をして喧嘩になったり。

　そして出勤しようとしたらゾンビが襲ってくる世界になっていて、会社に行かなくていいと嬉しい。憧れの先輩を救おうとマンションに行ったらゾンビ化した社長に襲われたり憧れの先輩もゾンビ化して落ち込む。

　好きなことをしようとノートにやりたいことを書いて、買い物をしたり遊んだりして楽しむ。部屋の掃除をしたり焼肉したり、コンビニで1人でサバイバルするヒロインと出会ったり。

　喧嘩した親友に電話したら新宿のラブホテルにいるということでバイクに乗って助ける。ドンキに行こうとしたらバスから乗客が降りてきて、そこにヒロインもいて何人かでドンキに避難。

　CAさんがいて彼女たちと仲良くなる主人公たち。バスの運転手がゾンビ化してCAさんを襲って主人公たちで避難してキャンピングカーで逃げる。

　サメスーツなる防護服がある水族館へ向かいながらバラグライダーしたりキャンプを楽しんだりする主人公たち。けど事故って意識を取り戻したら水族館で、そこのコミュニティを仕切っているのはブラック企業の先輩で圧政を敷いている。そこで生活していこうとする主人公と出ていこうとする親友とヒロイン。

　ゾンビが襲撃してきてパニックになる水族館。主人公はみんなを助けるために行動して、酷いことをしてきたリーダーをみんなが見捨てようとするけど、主人公だけ助けに行く。ゾンビ化したサメと戦ってサメの弱点である鼻に乾電池で叩いて撃退。

　みんな水族館から出ていって、主人公たちも夢をノートに書いて旅を続けておしまい。

　ゾンビものですが、ライトなコメデイといった感じでゾンビものとしてのサバイバルや緊張感は一切なく。燃料がどうなってるとか電気はどうインフラはどうなってるとか一切描かれず、すべてが主人公がやりたいこと思い通りのことになって、しかも笑えたりするものでもないので。正直この内容で129分は長かったです。

　食料は豊富にあるし、みんながゾンビになっている中、主人公だけは普通に移動して普通にご飯を食べ普通にアクティビティを楽しんでいるのを冷たい目線で見てました。ブラック企業から脱出して生きがいを見つける青春ものとしても特に面白さを感じることができなかったです。

　主人公が出たところに偶然キャンピングカーがあり、主人公が逃げた部屋にサメスーツがありと主人公が行くところに欲しいものがあってうらやましいなという気持ちで見てました。

　サメゾンビというボスキャラが出てくるのは面白かったですが、退治の方法も意味がよくわからなかくてカタルシスは少ないのが残念でした。

　ゾンビものというのはただの背景で、特にゾンビである意味とかはないのでゾンビものの見せ場はとりあえずあるものの面白さが感じられないのが残念な1本でした。

☆☆

鑑賞日:2023/08/24 NETFLIX