●こんなお話
福島第一原発事故を描いた話。
●感想
大地震が起こって原発に津波が襲って冷却できなくなって暴走する原発を何とかしようとするというのを現場の職員、東電幹部、政府関係者の様子を淡々と描いていきます。
事故が発生して現場の職員が電気が落ちて何が起こっているのかわからない。そしてステーションブラックアウト。総理大臣や官邸が情報をくれと言ってもはっきりとしたことを言わない東電の担当者や副社長。
SO弁やらAO弁を人力で開けるという事でベテラン職員が線量の高い場所に走って向かうけど…や。謎の白い煙が出ていてなんだとか、海水を入れる入れない。1号機建屋の爆発、3号機建屋の爆発。格納容器の圧力がどんどん上がって水が入れられない。必要最小限の撤退をするというのが官邸とこれまた情報の入れ違いがあったり。
結果、キリンと呼ばれる建設会社からの支援や消防車を動かせる協力企業のベテラン職員のおかげで水を入れることができて何とか冷やし続けることができました。という。
なすすべない中手探りで探って人力で作業して何とか水を入れようとする職員の方たちや自衛隊の方たちの利他的行動は見ていると胸が熱くなるものがありました。そこに政府が情報を早く正確にくれといっているのに東電幹部や保安院がごにょごにょしてはっきりしないためイライラ度が溜まっていく様子も見られました。
ただ同じ原作のためか映画【Fukushima50】とやっていることはほとんど変わらず、それを8話でやっているので引き伸ばされた印象で東海村の事故が急にインサートされたり、水浸しの中でマンホールに落ちるとかの危機が描かれたりとしていきます。
最終話のラスト10分くらいで原発の歴史や現在が一気に語られたりマスコミが政権批判をするけどアメリカがしっかり支援してくれたうんぬんの語りが入ったりするのも急で戸惑いました。
そしてやっぱりなぜか主人公だけ実名でその他会社や人名は架空の名前になっているのはなぜだろう? とノイズになってしまいました。
☆☆☆
鑑賞日:2023/06/05 NETFLIX
監督 | 西浦正記 |
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中田秀夫 | |
脚本 | 増本淳 |
出演 | 役所広司 |
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竹野内豊 | |
小日向文世 | |
小林薫 | |
音尾琢真 | |
光石研 | |
遠藤憲一 | |
石田ゆり子 |