●こんなお話
世にも不思議な3つの話。
●感想
「最後のミッション」
第二次世界大戦中、アニメーターを目指しつつ、戦争に従事している青年兵士が主人公。彼は飛行機の下部銃座に乗り込み、まさに除隊目前、婚約者との未来も約束されている。ある任務中、彼は敵機を見事撃墜するが、その最後の敵機が飛行機の下部に体当たりし、銃座のハッチが閉ざされてしまう。彼は内部に閉じ込められ、機体が損傷しているため胴体着陸するしかなくなる。
銃座部分が地面と直に接することになる胴体着陸では、主人公の命の保証はない。仲間たちはどうにか彼を救おうとするが、車輪が壊れている以上、避けられない現実に直面する。隊長役のケヴィン・コスナーは、閉じ込められた仲間を必死で助けようとし、キーファー・サザーランドは、もしもの時には苦しませずに…と拳銃を構える。兵士たちの葛藤と友情が胸に迫ります。
ジョン・ウィリアムスの音楽が全編を通して映画の空気を支え、感情を引き立てているのが印象的でした。終盤にはアニメーションも交えた映像演出が登場し、霧に包まれた幻想的な演出が心を締めつけられます。戦争映画でありながら、静かで力強い人間ドラマが描かれた1本だと思いました。
「パパはミイラ」
深夜、濃い霧の中でホラー映画の撮影が行われている。ミイラ男役を務める主人公は、その姿のまま、出産間近の妻の知らせを受けて病院へ向かうことに。しかし、リアルなミイラメイクがあまりにも怖すぎて、街の人々に本物のミイラと勘違いされてしまう。
パニックに陥った住民たちは主人公を追い詰め、捕まえて殺そうとする展開に。そんな中、本物のミイラまで登場して物語はさらに混乱。盲目の男性の家に匿われた主人公が、棺を開けてしまったことから本物のミイラが蘇ってしまい、追いかけられるという騒動が始まる。
クライマックスでは住民たちに吊るされて処刑されそうになるけど、なぜか馬が走り出してそのまま脱出してしまう展開がよくわからず、やや演出に不満も残りました。ただ、怖すぎるメイクや、ミイラがハイキックをかますような意外なシーンなど、ホラーとコメディの絶妙なバランスが楽しめる1本でもありました。
「真夜中の呪文」
学校に遅刻した主人公が、授業中にこっそり教室へ忍び込もうとするがすぐに見つかり、罰として教科書を両手に持たされる。その仕打ちに恨みを抱いた彼は、クラスメイトとともに深夜の墓地で黒魔術の儀式を行い、教師に呪いをかけることを計画する。
真夜中、必要な材料を揃えて呪いの儀式を実行。翌朝、先生の家を訪れると本当に死んでいたため驚く。慌てて蘇生の儀式も行うが少しミスをしてしまい、なんと先生は首がもげたまま復活してしまう。そして、首のない先生が怒り狂って追いかけてくる。
首のないまま動き回るクリストファー・ロイド演じる先生のビジュアルはインパクト抜群で、怖さもユーモアもありました。ただ、呪術や蘇生の儀式の描写がやや冗長で、盛り上がりに欠けたのが残念でした。
☆☆☆
鑑賞日:2022/09/16 U-NEXT
監督 | スティーヴン・スピルバーグ |
---|---|
ウィリアム・ディア | |
ロバート・ゼメキス | |
脚本 | メノ・メイエス |
アール・ポメランツ | |
ミック・ギャリス | |
トム・マクローリン | |
ボブ・ゲイル | |
原案 | スティーヴン・スピルバーグ |
ミック・ギャリス |
出演 | ケヴィン・コスナー |
---|---|
ケーシー・シマスコー | |
キーファー・サザーランド | |
ジョン・フィルビン | |
トム・ハリソン | |
ブロンソン・ピンチョット | |
ブライオン・ジェームズ | |
トレイシー・ウォルター | |
ラリー・ハンキン | |
クリストファー・ロイド | |
スコット・コフィー | |
メアリー・スチュアート・マスターソン | |
トム・ブレズナハン |