映画【山猫は眠らない8 暗殺者の終幕】感想(ネタバレ):秋元才加が光る!緊迫の狙撃対決と謎が交錯するサスペンスアクション

SNIPER-ASSASSINʼS-END
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●こんなお話

 政府要人が暗殺されたので、主人公が濡れ衣着せられて逃走しながら真相を探る話。

●感想

 中南米の国家の大臣が演説中に何者かに暗殺され、証拠から主人公が容疑者として疑われるところから物語は始まる。自宅で14歳の子どもとオンラインゲームを楽しんでいる最中に、警官隊が突然突入してくる緊迫のシーンは印象的でした。

 その後、CIAによる取り調べが行われ、主人公に暗殺の容疑がかかっていることが明らかになる。さらに国家安全保障省の人物による独自調査の聴取もあり、物語は謎解きの様相を帯びていく。主人公が別の施設へ移送される最中、案の定ロシアンマフィアの襲撃があり、護衛は皆殺しにされてしまう。そこに秋元才加さん演じる狙撃手の殺し屋が登場し、ロシアンマフィアも警官隊も銃撃で一掃されていく緊迫感は抜群でした。だが主人公は見事に逃走を果たす。

 国家安全保障省の関係者が暗殺された大臣とアメリカの製薬会社CEOの関係に気づき、その製薬会社の裏で株価操作を狙う人物の存在が明らかになる。主人公は隠遁生活を送る父親のもとに身を寄せ、そこでベトナム戦争中のトラウマに関する語りがしんみりと描かれます。

 ある日、警官隊が主人公のもとへやってくるが、父親が交渉を試みた矢先に殺し屋が狙撃を開始。警官隊と殺し屋の銃撃戦が繰り広げられる中、主人公親子と殺し屋の戦いは白熱し、特に山小屋での狙撃対決はこの映画のハイライトでした。死体を撃って銃を暴発させる独特の戦術は見応えがあって、主人公が見事に殺し屋を捕らえる場面も見逃せないです。

 その後主人公はCIAへ赴き、殺し屋の協力を得て敵の屋敷へ乗り込む。敵に捕まるものの、父親はベトナム戦争のトラウマを乗り越え、息子に当たらないように敵を狙撃して救出するシーンもあったり。

 物語の最後には国家安全保障省の人物が殺し屋に片言の日本語を交えて話しかける演出があり、その殺し屋の目が光る場面が強い印象を残します。

 秋元才加さんが脇役に留まらず主役級の活躍を見せる日本人キャラクターとして存在感を放っており、日本人として嬉しいポイント。ストーリーはありがちな展開ながら、主人公の逃走劇だけでなく別ルートで事件を追う人物の視点も描かれ、やや断片的ながらも最後まで興味を持たせる構成になっていると思いました。

 父親のトラウマの描写が突然現れた感はあるものの、全体としてはスリリングなアクション映画として十分に楽しめる作品に仕上がっていると思いました。

☆☆☆

鑑賞日:2022/04/22 NETFLIX

監督カーレ・アンドリュース 
脚本オリバー・トンプソン 
出演チャド・マイケル・コリンズ 
秋元才加 
トム・ベレンジャー 
ロックリン・マンロー 
ライアン・ロビンス 
サーシャ・ピルツィン 
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