●こんなお話
アメリカの大学生がタイに旅行したら麻薬の運び屋の濡れ衣を着せられて刑務所に入れられちゃう話。
●感想
幼馴染で親友2人が大学を卒業してハワイに行くのは定番でつまらないということで、タイに旅行するということになる。
観光地行ったりしていてホテルのプールに忍び込んで遊んでいたらホテル関係者に怪しまれてピンチということになるけど、オーストラリア人の男性に救われる。お礼に3人で飲みに行って親しくなっていく。主人公の1人がいい感じになってもう1人がその様子を見て身を引く。
男性と仲良くなった主人公が「彼が香港へ行くので一緒に行こう」ということで乗り気じゃないもう1人も行くことに。ところが飛行場でタイの警察に銃を突きつけられて鞄を調べられたら麻薬が入っていてさあ大変という。
あとは異文化のタイの刑務所にびくびくする恐ろしさや法律で無実を訴えるために行動していく様子が描かれます。刑務所では先輩に嫌味をやられたり英語がわかる人にちょっとアドバイスされたり。主人公の1人の父親がやってきて娘には優しい言葉をかけるけど、友達には「お前のせいだ。嘘つきだ」とめちゃくちゃ落ち込む発言を食らったり。
主人公たちの事を知ったタイで法律事務所やってる弁護士が主人公たちのことを救おうと動き始める流れも出てきます。しっかりと相場に乗っ取った料金を主人公たちの親とかに相談して振り込んでもらってから、タイの警察やアメリカ大使館で交渉を始めていきます。
そして結局助けられなくて出られないことがわかると主人公たちが喧嘩して気持ちがバラバラになる。そして次の一手がなくなった弁護士が奥さんのアドバイスで思いつき、タイの警察とかが裏で運び屋と繋がっていたのを世間にばらすと脅迫めいたことをして、国王に直接恩赦を訴える場までチャンスを与えられるけど、直前で直訴をキャンセルされそうになるけど。主人公が刑務所で覚えたタイ語を駆使して友人だけでも救ってくれと訴え、友人は釈放されるけど主人公は友人の分まで刑期をかぶるという凄い利他的な行動。
この主人公のクライマックスの行動にはめちゃくちゃ驚きで、そのまま親友は釈放で主人公はそのまま刑務所。主人公たちを騙したオーストラリア人男性は逮捕とか因果応報はまわることなく終わっていくというスタイルに映画的なカタルシスが特に得られないのがハリウッドのエンタメ映画として珍しくて驚きの終わり方でした。
主人公を救おうとする弁護士が動くけど、それ自体に主人公たちのピンチを救っていく気持ちよさとかあまりなくて、ただ思いついて行動思いついて行動という感じなのが残念でしたが。異国で捕まる怖さは伝わってくる映画でした。
☆☆☆
鑑賞日:2022/03/20 Disney+
監督 | ジョナサン・カプラン |
---|---|
脚本 | デイヴィッド・アラタ |
原案 | アダム・フィールズ |
デイヴィッド・アラタ |
出演 | クレア・デインズ |
---|---|
ケイト・ベッキンセイル | |
ビル・プルマン | |
ジャクリーン・キム | |
ルー・ダイアモンド・フィリップス | |
ダニエル・ラペーヌ |