映画【THE RESCUE 奇跡を起こした者たち】感想(ネタバレ)

The Rescue
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●こんなお話

 タイの洞窟に閉じ込められたサッカーチーム13人を救出しようとするケイブダイバーや特殊部隊の記録映像と証言の話。

●感想

 実際の事故がどうなっているのかわかっているのに、事故当時の映像がよく記録していたなという圧倒的迫力と臨場感と関係者のインタビューと再現映像の100分間で本当に狭い洞窟の中を一緒に潜っていくかのような緊迫感と人種や文化の違いを乗り越えて子どもを助けたいという一転突破の目的に向かって突き進む人たちの戦いが面白いです。

 そして単純に次から次に困難障害が起こってそれに対応していくという物語としてめちゃくちゃ面白くて、エンタメとして楽しめました。

 洞窟に閉じ込められる事故が起こるけど、洞窟を潜っていかないといけなくて軍人とかも慣れていなくて少年たちを探せない。そんなときに伝説的なケイブダイバーを趣味にしているイギリス人2人が呼ばれて捜索しようとする。彼らの紹介をしつつ現場に行くと、「何で民間の中年男性がいるんだ」と煙たがれて「勝手にしろ」と期待値低い。そして奥深くまで潜っていくと少年たちを発見して、歓喜のニュース。ところが少年たちをどうやって外に出すのか問題が発生して、麻酔で眠らせて潜らせるという作戦を考えるけどケイブダイバーの知り合いの医者からは「絶対無理」と反対される。そして少年たちの現場が息苦しいなと酸素濃度を測る機械のスイッチを入れたら速攻でアラームが鳴って酸素が残りわずかだと判明する。

 映画の半分くらいで世界中のトップレベルのケイブダイバーを呼べ! となっていろんな職種の民間人が集合していく様は「七人の侍」のような面白さでした。老人ホームにいるお父さんに挨拶をして向かうダイバーもいたり。

 そして酸素濃度も現場の環境も悪くなりさらにモンスーンが近づいてくるという予報で、麻酔で眠らせて少年たちを潜水させる作戦を提案する。そして三幕目で決行。ここからCGや再現映像、証言を同時進行で見せてくれて緊迫感いっぱいでした。医者が「1人でも生還できたら成功」や「失敗したらタイの国民から避難殺到だから密かに脱出するプランも考えていた」など綱渡りの作戦というのが驚きでした。

 シミュレーションをして麻酔の注射を打つトレーニングをするケイブダイバーたち。そして3回に分けて少年たちを運んでいく。麻酔を打つ瞬間の映像とかも本物の映像が見られて凄かったです。小さい少年のマスクが合わなくて水が入ってくるとか麻酔が切れて途中で動き始めちゃうとか普通に呼吸停止しちゃって人工呼吸とか1人のダイバーが命綱を放しちゃって道がわからなくなる。とか障害が次から次に襲い掛かってくる緊迫度が凄いです。そして救出成功した瞬間に排水ポンプが壊れて水があふれてくるというギリギリ度。エピローグで帰国後、世界中で表彰される映像はリアル「スターウォーズ」のエンディングのようでした。

 ケイブダイバーという日頃理解されない趣味を持っている中年男性たちが職人のように目の前の仕事をして活躍していくかっこよさ。そしてもう退役していた元特殊部隊の人が奥さんに「行ってくるよ」と動画を残してボランティアとして参加して殉職してしまう。奥さんが旦那さんを語る姿は涙なくして見られなかったです。

 緊張感いっぱいで知らないことを知ることができてエンタメとしても勉強としても面白いドキュメンタリーでした。

☆☆☆☆

鑑賞日:2022/02/17 角川シネマ有楽町

監督エリザベス・チャイ・ヴァサルヘリィ 
ジミー・チン 
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