●こんなお話
カナダの鉱山で事故が起こったので重たい救出装置を運ぶためにリーアム・ニーソンと仲間たちが頑張る話。
●感想
鉱山事故が起こったので閉鎖されているアイスロードとか山道やボロボロの橋をトラックで突破していこうという【恐怖の報酬】な設定それ1つでハラハラドキドキが保証されていて、そのジャンル映画としての面白さはある映画後思いました。そこにプラスして主人公とPTSDに苦しむ帰還兵の弟とのプロフェッショナルな仕事っぷりや軋轢とかも熱くなれる設定でよかったです。
ただ110分という上映時間の中、事故が発生して会社の偉い人たちが救出作戦を練ってトラックで輸送する人間を雇って、主人公たちがその求人を見て、その合間に洞窟に閉じ込められた作業員を描きついざ「ブルラン! 発進!」というところまでまったりして退屈でした。いざ本筋のハラハラドキドキが始まってからも最初の氷の上が割れるのか割れないのかの緊張感もなぜか伝わってこず、ローレンス・フィッシュバーンのピンチもうっかりミスにしか見えず、あれよあれよと引っ張られていくだけにしか見えなかったり。
見せ場はそういう障害そのものではなく、障害後、ひっくり返ったトラックを見て「もう終わりや」と見ていると主人公が「起き上がらすぞ」と弟とウィンチとかをあっという間にかけてめちゃくちゃ重たいトラックをもとに戻したり、タイヤが沈もうがタイヤがスピンしちゃおうが雪崩に巻き込まれようが主人公たちがスキルを活かして簡単に突破していく。というのは車のエンジニアの凄さがわかって楽しかったです。
結構すぐに保険屋さんや会社の偉い人たちの正体が判明して妨害をしてきて、スノーモービルとトラックのチェイスや走る車での殴り合いとか見せ場ありますが、全体的にもっさりしたアクションシーンが続いて退屈でした。保険屋とリーアム・ニーソンが氷の上でえっさほいさと走る姿がおじさん頑張ってるなと応援しながら見てました。
合間に入る洞窟の中でのサバイバルとか会社の偉い人の悪だくみとかも正直蛇足に感じてしまって話が止まってしまう印象でした。
もっとハラハラドキドキの緊張感いっぱいのアクションが個人的には見たかった映画でした。
☆☆☆
鑑賞日:2021/11/16 TOHOシネマズ日比谷
監督 | ジョナサン・ヘンズリー |
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脚本 | ジョナサン・ヘンズリー |
出演 | リーアム・ニーソン |
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ローレンス・フィッシュバーン | |
マーカス・トーマス | |
アンバー・ミッドサンダー | |
ベンジャミン・ウォーカー | |
ホルト・マッキャラニー | |
マーティン・センスマイヤー | |
マット・マッコイ |