映画【突破口!】感想(ネタバレ)

CHARLEY VARRICK
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●こんなお話

 マフィアの金を盗んでしまった主人公と彼を追いかける殺し屋や警察の追いかけっこの話。

●感想

 冒頭、変装した主人公とその仲間たちがいきなりの銀行強盗のシークエンスから一気に掴まれるスタートでした。主人公が何者でどうやって仲間を集めて、銀行強盗をどれくらいやっているのかとか全くわからず、画面に映っている以上の説明がほとんどないのも特徴的で、その分、思わずマフィアの金を盗んでしまったためにどうやってマフィアの追手をかわしつつ逆転していくのかのみで突破していく楽しさがありました。

 追っかけてくる殺し屋も売春宿で寝泊まりして、簡単に主人公の足跡を追って迫ってくるのがすごいです。主人公も第三者にパスポートなり情報なりを入手しようとしたら、そこから足がついてしまって…。となりますが、それも実は計算で…。というのとかも爽快感のある行動でした。奥さんの痕跡を消そうと歯医者に忍び込んで奥さんのカルテを盗み出すけれど、そこではたと思いついて自分のカルテをいじっている行動が最後の最後に判明するのとかもカタルシスが得られる脚本です。

 クライマックスも複葉機と車のチェイスシーンというのもあまり見たことないのでハラハラドキドキするアクションでした。

 70年代の乾いたアクション映画として楽しい110分でした。

☆☆☆☆

鑑賞日:2020/10/29 DVD

監督ドン・シーゲル 
脚色ハワード・ロッドマン 
ディーン・リーズナー 
原作ジョン・リース 
出演ウォルター・マッソー 
ジョー・ドン・ベイカー 
フェリシア・ファー 
アンディ・ロビンソン 
ジョン・ヴァーノン 
シェリー・ノース 
ノーマン・フェル 
ベンソン・フォン 
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