映画【シカゴ7裁判】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 ベトナム戦争反対のデモで無理やり逮捕されて起訴されたた7人+1人の法廷の話。

●感想

 冒頭でメインの登場人物をサラッと紹介して、すぐに法廷が始まってそこから彼らに何があったのかというのをポンポンと見せていって茶番としての裁判を面白おかしく、そして感動的に描く130分でした。

 民主党党大会にベトナム戦争反対のデモを行っていた人たちが平和的なデモを行っていたのに暴動とされて逮捕されて起訴されるという。一体現場で何があったのか? というのと法律虫に近い独裁者としての判事を間にして検察側弁護側の攻防を見せていってくれます。

 被告人の1人に代理人つけない。被告に同情的な陪審員を脅迫し、記録を削除したり法廷侮辱罪を乱発して被告たちに反論の余地を与えない暴君っぷりがすごかったです。エンタメ映画として単純にこの絶対に勝てない裁判をどうやって突破していくのか? という楽しさと人としての正しさを見せてくれる娯楽映画として至福の時間を体験できました。被告人同士も別に仲良くなくバラバラなため、仲間割れしつつ対応していきます。

 被告人以外全員潜入捜査官なのか? というくだりは笑えて楽しいですし、マイケル・キートン演じる前司法長官のオラオラっぷりもかっこよかったです。ブラックパンサーの被告人が1人で立ち向かって猿ぐつわまでされる姿は自由の国アメリカの底が見える扱いで、そもそもこの裁判自体は最初から茶番としていかがなものかという状況でした。それでいて戦没者に対する敬意はしっかりとしているのはさすがのアメリカ人と思えるクライマックスでした。

 法廷をメインに彼らの現在と暴動直前から直後までをポンポンと映像で見せつつ、思想の違いで罵倒する人もいれば互いに敬意を見せる人間の気持ちよさなども見られて退屈せずに見ることができる映画でした。

☆☆☆☆

鑑賞日:2020/10/19 NETFLIX

監督アーロン・ソーキン 
脚本アーロン・ソーキン 
出演エディ・レッドメイン 
アレックス・シャープ 
サシャ・バロン・コーエン 
ジェレミー・ストロング 
ジョン・キャロル・リンチ 
ヤーヤ・アブドゥル=マティーン二世 
ダニー・フラハティ 
ノア・ロビンズ 
マーク・ライランス 
ジョセフ・ゴードン=レヴィット 
フランク・ランジェラ 
マイケル・キートン 
ベン・シェンクマン 
ジョン・ドーマン 
J・C・マッケンジー 
ケルヴィン・ハリソン・Jr 
ケイトリン・フィッツジェラルド 
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