●こんなお話
横浜でバーを経営している画家が女性と過ごしたり仲間がヤクザにやられたのでリベンジする話。
●感想
横浜を舞台にした夜の街やタバコやお酒などのハードボイルド感いっぱいの雰囲気はよかったです。
ただお話がもっさりしていて退屈な時間が多かったです。序盤で描かれるキャバクラのママや飲み屋のおかみさんが主人公に恋しているみたいな描写がありましたが、その後関係なかったりでもっと短くできたのではないかと感じる無駄なキャラクターが多かったです。キャバクラのママとかはベッドシーンとかあって、その後、ヒロインと会っているところを目撃して嫉妬しているというくだりとか果たして必要だったのか謎でした。
人妻で余命いくばくもないヒロインとの関係がメインに描かれますが、絵をかいてほしいといわれて。主人公はヒロインの背中に入れ墨を掘るという行動をとって、それが長いこと描かれてどういう気持ちで見ればいいのか戸惑う行動でした。ヒロインもヒロインでその主人公の行動を受け入れていて、この映画の世界観に戸惑う主人公たちでした。そもそもヒロインの難病は一体何なのかよくわからず、暗い部屋でせき込んで水道水を飲む、という描写でしか表現されず普通に元気な人にしか見えなかったです。
もう1つの流れの仲間が若い女性を救おうとしてヤクザに因縁つけられるという流れも主人公たち自ら乗り込んでいってお金で解決という繰り返しで主人公たちの懐具合が余裕あるんだなということくらいしかわからず、自らトラブルに入り込んでいってくだけにしか見えなかったです。ヤクザ同士の争いさせて潰しあいをさせようとしますが、ヤクザたちも頭が悪くて意識不明のヤクザが車に乗っているのを見て相手側のヤクザの仕業だ! と簡単に思うのかと簡単に主人公たちの思うつぼというのも理解しがたい行動でした。カタキ役のヤクザの親分もずっと鶏肉を手で食べてるだけしか印象に残らなかったです。
ちょっとハードボイルド映画を期待して見ていると深夜ドラマな雰囲気な映画で残念でした。
☆☆
鑑賞日:2020/10/03 DVD
監督 | 和泉聖治 |
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脚本 | 小澤和義 |
原作 | 北方謙三 |
出演 | 加藤雅也 |
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中村ゆり | |
松本利夫 | |
カトウシンスケ | |
熊切あさ美 | |
若旦那 | |
余貴美子 | |
火野正平 | |
AK-69 |