映画【パーマネント野ばら】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 高知の美容室の娘さんの話。

●感想

 物語全体はコメディタッチで話しが進んで、下ネタ全開のおばちゃん3人組や主人公の幼馴染の女性2人の男の話。1人は、旦那が自分の店の女に手を出して家を出て行ってしまう友だちと。付き合う男、ことごとくダメ人間で最後にやっと知り合った旦那がギャンブル狂。小池栄子さん演じる友だちが旦那をひき殺そうと車を走らせたりするシーンはニヤニヤしながら観てしまいました。

 そんな周りの人たちをどこか外野から見ている主人公、そんな彼女が付き合っている江口洋介さん演じる教師と2人だけのシーンになると。今までの主人公から一転恋する乙女になっていて、菅野美穂さんが最高に可愛いです。

 そしてお母さんが旅行に行き、娘も父親のもとへ行ったので恋人と温泉に行くことになりますが。ここから主人公に何かがあったのだとわかるようになっていきます。友だちの旦那さんが死んだとき、友だちが「人は1度死んで、忘れられたときにもう1度死ぬ」という台詞を聞いたとき友だちに自分が付き合っている人がいることを話しますが。ここで、主人公は自分に何があったのかを思い出しますが。ここがなんとも悲しい。

 クライマックスはかなり過去にあったことを思い出してのことなので、今までやってきたコメディタッチさが笑えないものになってしまったのが残念でした。そうなってくると途中に出てきた電柱を切るおじさんとか全くいらなかったのではないかと思ってしまいました。

 とはいえ、役者さんたちの好演が素晴らしく面白い映画でした。

☆☆☆

鑑賞日:2012/02/09 DVD

監督吉田大八 
脚本奥寺佐渡子 
原作西原理恵子
出演菅野美穂 
小池栄子 
池脇千鶴 
宇崎竜童 
夏木マリ 
江口洋介 
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