映画【ハードコア】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 サイボーグになった主人公が誘拐された奥さんを救うためにジェノサイドする話。

●感想

 全編が主観映像でそれをアクションシーン満載だし、高いところから飛び降りたり。バイクから車に飛び乗ったりとどうやって撮影したのだろう? という映像が続いてアイデアや頑張りで好きなことを詰め込んだことのわかる作品でした。眼球を首に巻くというアイデアとかよく思いつくなと感心しました。 

 けれどもそのアイデアや頑張りがエンタメ映画としての面白さがあるのかと見ていて考えると疑問なままの90分ちょいでした。短編やそれこそテレビゲームだったら楽しめると思いますが、やっぱりエンタメ映画として1つの流れとしてはグズグズで、しかも画面が揺れるので、最初の落下してからの道路上で傭兵に襲われて奥さんがさらわれるアクションシーンからどうでもよくなってしまいました。しかもそれが永遠に続くので、やっぱり映画って起承転結が物語の基本なんだなと再確認できる構成でした。全部が見せ場だと飽きちゃうのだと教えてくれる映画でした。 

 ひたすら白昼の街中で傭兵やサイボーグ軍団と戦って、人間のいろんな死にざまが見られ…楽しかったですが、部屋に飛び込んだら、そこに偶然、銃があったりアドレナリンが転がってきたり。たまたま感が凄くて、この手の映画で突っ込みを入れてはいけないと思いますが、感情移入できないストーリーなので突っ込みどころがノイズになってさらに入り込めなかったです。サイコキネシスを使う悪役もめちゃくちゃ強くて絶対勝てなさそうだったのに、いつのまにか倒してたりして、見せるところはちゃんと見せてほしかったです。常にゴチャゴチャして見えにくかったりもしました。特にクライマックスはサイボーグ軍団との百人組手みたいなことで斬新なアイデアもなくて、ただ殴りあって撃ちまくっての同じことの繰り返しでだらけてしまいました。 

 人がやっているテレビゲームを横から見ているかのような映画で、これだったらテレビゲームやりたくなるなと感じる映画でした。 

☆☆☆

鑑賞日: 2017/04/18 チネチッタ川崎  2018/03/28 Blu-ray

監督イリヤ・ナイシュラー 
脚本イリヤ・ナイシュラー 
出演シャールト・コプリー 
ダニーラ・コズロフスキー 
ヘイリー・ベネット 
ティム・ロス 

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