映画【アルプススタンドのはしの方】感想(ネタバレ)

alpsnohashi
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●こんなお話

 甲子園のアルプススタンドで応援しながら、思いを抱えて会話していく話。

●感想

 応援席で野球のルールもわからない主人公たちが自分たちの会話をしつつ、その端々から主人公たちの状況や感情が見えてきて、それが野球の試合の終わりとともに一緒に盛り上がっていくという流れが原作の舞台の完成度が高いからなのか映画としてブラッシュアップされているからなのかわかりませんが、見事な流れだったと思いました。前半の会話や固有名詞が後半に活かされたりするのもうまかったです。

 演劇や舞台ではワンシチュエーションでカバーできると思いますが、やっぱり映画として真夏の甲子園が舞台なのに全く暑そうに見えず、汗が映っても完全に水をつけたのかな? という風に感じてしまったり、吹奏楽部が全く演奏しているように見えなかったりと思ってしまった瞬間に冷めてしまいました。そのため75分ほどの中編ですが、体感時間は長く感じました。

 4人の主人公たちの展開や気持ちなどより暑苦しい先生が血を吐いたとかのちょっとしたギャグが楽しい映画でした。

☆☆☆

鑑賞日:2020/08/19 シネマカリテ

監督城定秀夫 
脚本奥村徹也 
原作籔博晶 
兵庫県立東播磨高校演劇部 
出演小野莉奈 
平井亜門 
西本まりん 
中村守里 
目次立樹 
黒木ひかり 
平井珠生 
山川琉華 
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