●こんなお話
悪い上司を持ったお侍さんの怒りの必死剣の話。
●感想
殿の側室を殺した主人公が斬首覚悟をするけど、何故か1年の閉門だけで許される。
物語は主人公が何故側室を斬ったのか? というのを側室の無茶苦茶さやそれに翻弄される家臣たちと亡くなった奥さんの回想2つで進みます。
そして、閉門が解けて殿のそばで近習として働くけど。何故か殿は嫌がっている様子。家老から「必死剣」について質問されて……という。
中盤からは姪との恋が描かれていきます。背中を流すっていいな、と思ってしまうという。この恋も主人公に降りかかる障害でとても悲しい話になってしまいラストシーンが効いていたと思います。
ちょっと残念なのは、主人公が剣豪だというのが前半で説明されず。中盤の家老の台詞で初めてわかるのが残念でした。前半に主人公が剣の使い手だというのを説明してほしかったです。
後は、カタキ役として登場する吉川晃司さんの気持ちがあまり描かれないのが残念でした。どのような気持ちで刀を交えることになるのかというのが知りたかったです。
とはいえ、クライマックスの大男同士の対決や刀を峰打ちにする主人公の行動。仲間を斬りたくないという行動。そしてバチコーン! 必死剣を繰り出すカタルシス。どんな仕組みなんだという鳥刺し。更に岸部一徳さんの目が動かない怖いお芝居も最高でした。100分間楽しめる時代劇でした。
☆☆☆☆
鑑賞日:2010/12/24 Blu-ray
リンク
監督 | 平山秀幸 |
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脚本 | 伊藤秀裕 |
江良至 | |
原作 | 藤沢周平 |
出演 | 豊川悦司 |
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池脇千鶴 | |
吉川晃司 | |
戸田菜穂 | |
村上淳 | |
関めぐみ | |
小日向文世 | |
岸部一徳 |