映画【ダーティハリー】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 銃撃犯人を追いかける刑事の話。

●感想

 サンフランシスコ警察の殉職した方たちの碑のアップから始まり、そこから狙撃しようとしている男が女性を狙って銃撃シーン。現場にやってくる主人公ハリー・キャラハン。このオープニングから最高のツカミでした。

 現場に落ちてたメモから犯人は自らスコーピオと名乗り、大金を要求して断れば殺人を予告する。そしてその予告通りに黒人が殺されて、主人公の刑事が立ち向かう話。
 たまたま居合わせた銀行強盗犯をバズーカみたいな拳銃で狙撃してやっつけて決め台詞を決める主人公のカッコよさったらないです。銃声もカッコよくて、主人公が撃つたびに物凄い銃声なのも迫力ありました。

 スコーピオの犯罪と同時に銀行強盗だったり自殺志願者を「さっさと飛び降りろ」と説得何だか何なのかわからない笑える事件が挟まれていきます。
 そしてスコーピオの要求したお金を持って街を走る主人公。そこでボッコボコにされるけど、犯人の足に思いっきりナイフを突き刺す。この時のスコーピオの絶叫が凄いことになってます。

 何と言ってもこの映画の魅力は悪役のスコーピオの極悪非道っぷりでイッちゃってるのが怖いです。クライマックスでスクールバスをカージャックして子どもたちにひたすら歌えと脅すのも狂ってますが、1番怖いのが人気のない場所で黒人さんにお金を渡して何をするのかと思いきや、自分を思い切り殴らせるという。このひたすら殴られ蹴られするシーンも一体何をしているんだろう? と不気味なシーンでした。
 主人公も法的な手続きをせず犯人を撃っちゃって拷問して自供させたりするのがとんでもないです。スタジアムで犯人の撃たれた足を踏みつけて人質の居場所を吐かせようとするシーンで、カメラがグイーンとスタジアムの全景まで引いていくカットとか印象的でした。

 無茶苦茶な捜査のため証拠にならず無罪となった犯人。再び犯行を繰り返し、とうとうキレた主人公。スクールバスを橋の上から見下ろすシーンのカッコいいこと。いつの間にそこに立っていたんだと突っ込んではダメです。
 1971年という時代でもう刑事アクションが完成されてしまっているある意味、罪作りな映画でもあると思いました。

☆☆☆☆☆

鑑賞日:2013/09/18 Blu-ray

監督ドン・シーゲル 
脚本ハリー・ジュリアン・フィンク 
リタ・M・フィンク 
ディーン・ライズナー 
出演クリント・イーストウッド 
ハリー・ガーディノ 
アンディ・ロビンソン 
レニ・サントーニ 
ジョン・ヴァーノン 
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