映画【眠らない街 新宿鮫】感想(ネタバレ)

shinjukuzame
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●こんなお話

 改造拳銃による連続警官殺人犯を追う新宿鮫の話。

●感想

 自分の信念のためには仲間の刑事すら逮捕してしまう新宿鮫こと鮫島警部。冒頭は仲間の刑事を逮捕して、他の刑事たちから陰口叩かれて浮いてる存在という説明。その後、改造銃が警官を殺害するという事件が発生して、その捜査をすることに。

 改造銃を作る奥田瑛二さん演じるゲイの男の存在感が凄くてロン毛をなびかせて真田広之さん演じる主人公との対峙シーンはものすごい粘着質なシーンになっていて熱いです。
 犯人を追いかけ、ピンチに陥りながら真犯人に迫っていくという王道の刑事もので面白かったです。犯人が使う改造銃が携帯電話を改造してますが、この時代の携帯はショルダーバッグみたいな型掛けのもので画面として凄いことになってます。

 ただヒロインである歌手との出会いがあって関係を深めていくというくだりも描かれますが。物語の比重として結構長く感じてしまいました。それと改造銃を作る男との対決が終わったあとのその改造銃を使う犯人との戦いになると途端に物語が引っ張る力を失ってしまっているように思えました。
 いきなり出てくるキャラクターが犯人になってるのが入り込めない要因だと思いました。改造銃を作る男を追いかけるときは、ゲイの人たちにいろいろ聞き込みをしたり尾行をしたりしてるのに。真犯人のほうが突然すぎると思いました。
 あとは、冒頭に出てくる真壁なるヤクザも見せ場が序盤にあるけど。その後、一切出てこないとかもよくわからなかったです。ヒロインの歌唱シーンもちょい長いと思います。

 とはいえ、主人公が警棒をサッと伸ばすアクションはカッコいいし。90年代のバブルな歌舞伎町の映像は見てるだけで暑苦しいし王道の刑事もので面白かったです。

☆☆☆

鑑賞日:2013/10/10 DVD

監督滝田洋二郎 
脚本荒井晴彦 
原作大沢在昌 
出演真田広之 
田中美奈子 
室田日出男 
矢崎滋 
今井雅之 
松尾貴史 
浅野忠信 
余貴美子 
新井康弘 
塩見三省 
中丸忠雄 
奥田瑛二 
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