映画【ビトレイヤー】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 捜査官と大物犯罪者が追跡劇を繰り返しているうちにごちゃごちゃしていく話。

●感想

 近未来SF映画のようなビジュアルでめちゃくちゃ映像がカッコいいです。
 冒頭、強盗シーンが始まり不思議なビルの内装の中をガスマスクを着けたスーツ姿の男たちが鞄を背負ってビルの中を歩いている。外に出ると誰もいない光り輝いている都会の街を捉えるカメラ。
 強盗団を追いかける主人公の刑事が追いかける車。どうやって撮影してるのかと疑問に思うくらい美しい街の中のカーチェイス。主人公は足を撃たれ、あと一歩で取り逃がしてしまう。

 話は3年後に飛んで、イギリス発アイスランド行の飛行機の中、血を流した青年が捕まる。捕まる間際に強盗団で主人公が追いかけてる犯人の父親に電話。息子の危機に父親がアイスランドからロンドンへとやってくる。主人公は息子をエサに因縁の相手を捕まえようとする。

 けれど映像のつくりは凝っていて、めちゃくちゃ惹きこまれる世界なのに。ストーリーがチトややこしいのが残念でした。話は銃器規制反対の議員とその議員事務長の女性も絡んできて、更に警察署長なんかも絡んできて。更には武器密売の男や会社なんかも出てきます。
 序盤から中盤までは刑事と強盗犯の対立というのに政治的な陰謀が絡んできちゃって刑事と強盗犯の対立が薄まってしまうというのが残念でした。

 光や照明が凝っていて、画面の構図も計算されているようだし。ナイトシーンや室内のシーンにこだわりを感じることができて素晴らしいのにストーリーが煩雑ですが。銃撃戦のサウンドも重低音がカッコよく、ヴォーンという音楽も響き渡って迫力あって面白い映画でした。

☆☆☆

鑑賞日:2013/12/18 Blu-ray

監督エラン・クリーヴィー 
脚本エラン・クリーヴィー 
出演ジェームズ・マカヴォイ 
マーク・ストロング 
アンドレア・ライズブロー 
ピーター・ミュラン 
ジョニー・ハリス 
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