映画【カメレオン】感想(ネタバレ)

c-leon
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●こんなお話

 詐欺グループの仲間を殺された男が復讐する話。

●感想

 冒頭は主人公とその仲間たちが結婚式で詐欺を働く紹介シークエンス。主人公たちは劇団一座みたいな人たちで詐欺を生業にしているらしい。その仕事の帰りに怪しげな男たちが拉致する現場を目撃してカメラに収める。

 さっそく主人公たちの周りに怪しい男たちが現れるので、先に主人公が相手方に乗り込んでいく。彼らは裏の仕事を引き受ける会社という。政治家や官僚たち御用達の会社っつうマンガみたいな設定。
 絶対に口外しないから関わらないと約束するけど、仲間の1人がお金欲しさにマスコミに売ってしまって……。

 この映画97分ほどですが、かなりバランスが悪い構成に思えました。序盤から中盤までのこの詐欺をしている人たちの日常が長いこと描かれますが、そこまで長く描く必要があったのか? 長いこと描いてる割には深くは描き分けていられないような感じで、加藤治子さんや谷啓さんなどやたら豪華な役者さんたちは途中で消えてしまいます。それでいてみんなで踊ったりするシーンが結構長いこと描かれる。
 そして敵が攻撃してきて仲間たちがやられて、主人公が復讐するという展開。この仲間がやられて復讐、という部分が大事な要素だと思いますが。肝心の討ち入りのシーンもラスト10分と短いです。その上、そのアクションシーンがあんまりカッコよくない。アクションシーンの微妙さも盛り上がれない要素の1つでした。ヒロインもこれまたありえないような設定だしで乗り切れなかったです。

 そして悪事を引き受ける会社をつぶすために国会であることをする主人公。写真がキーになりますが、だったら最初から写真ばらまけよと思う事間違いないです。そもそも主人公、どうやって国会に乗り込んだんだろうと。警備甘いんだなと勉強になりました。義手のくだりも果たしているのかな? と思いました。カメレオンというタイトルもこれだと謎になってしまっているように思えました。

 面白そうな設定なのにチグハグな展開で退屈に感じてしまう映画でした。

☆☆

鑑賞日:2009/02/28 DVD

監督阪本順治 
脚本丸山昇一 
出演藤原竜也 
水川あさみ 
塩谷瞬 
豊原功補 
萩原聖人 
平泉成 
犬塚弘 
谷啓 
加藤治子 
岸部一徳 
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