映画【マイ・バック・ページ】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 60年代後半から70年代前半に起こった新左翼運動とかの話。

●感想

 1969年、東大安田講堂事件のあとの話で、この当時の学生運動だったり、この時代特有の熱気みたいなものを知らない自分でも受け止めやすい物語でした。 

 学生運動だったり思想のようなものがモチーフですが、話は雑誌記者が活動家と出会い事件に巻き込まれていくというもの。
 主人公の記者は冒頭、取材のため夜店でウサギを売ってる。彼の記事は仲間受けは悪いけど、雑誌のモデルの女の子には好かれたり。一方の活動家はディベートで論破されると「さては君は敵だな?」と逆切れして自分に従えない者は出て行け! と言ってしまうような男。そんな2人が出会って運命の歯車が狂っていく。

 誰が見ても信用できない男なのに主人公だけは彼にのめり込んでいく。ここら辺は【真夜中のカーボーイ】だったり音楽の趣味があったりで共感してったのかな? とも思わなくもないですが。新聞記者に雑誌記者が馬鹿にされて主人公はスクープをモノにしたいという気持ちから活動家に近づいて行ったのだと思います。
 主人公が自分ができなかったことを活動家に投影していく。一方の活動家は、最初から幼稚な男だったけどどんどんと新聞記者を利用しているだけの男。つかまった後も、言い訳で他人に責任をなすりつける。もう本人の嘘を真実として思い込んでいるかのような。

 そしてラストシーンで冒頭のウサギを一緒に売っていた男と再会してボロボロと涙するシーン。妻夫木さんの名演技だと思いました。
 冒頭で東京を旅する記事を書いていたあの時、モデルに大好きな記事と言われていた。【真夜中のカーボーイ】のダスティン・ホフマンが泣く姿が好きと言っていた活動家。どうしてこうなってしまったのか。

 140分と長くて、その割にシークエンス自体は多くないので、その分ワンシーン長回しでじっくりと見せる映画でした。

☆☆☆

鑑賞日:2013/12/07 Hulu

監督山下敦弘 
脚本向井康介 
原作川本三郎
出演妻夫木聡 
松山ケンイチ 
忽那汐里 
石橋杏奈 
韓英恵 
中村蒼 
長塚圭史 
山内圭哉 
古舘寛治 
あがた森魚 
三浦友和 
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