映画【人類滅亡計画書】感想(ネタバレ)

doomsday-book
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●こんなお話

「ゾンビ」「ロボット」「隕石」をモチーフにした3つの短編。

●感想

 【素晴らしき新世界】
 自分だけ家族旅行に行けなくていじけて生ごみを出したらそこから新種のウィルスが発生して、それが牛のエサになり、その牛が焼肉店での肉となり食した人たちがゾンビになりあっという間に韓国中がゾンビになる。
 終末感いっぱいなのに緊張感はなくコミカルな文明社会が笑えました。パニック描写やゴア描写はそんなになくて、世界がどのようにしてゾンビに浸食されていくのかを描いていく。
 焼き肉のお肉が美味しそうなのと生ごみの汚さの対比による文明社会の描き方なんかもよかったと思います。

 【天上の被造物】 
 ロボットの利用が普通の未来。お寺で悟りを開いたロボット。僧侶たちは悟りを開いたロボットを仏と崇めるけど、メーカーは不良品だとリコールしようとする。
 表情のないロボットなのに、何かを神々しく見えてしまうから不思議でした。

 ただ会話劇で展開してかなりの台詞の量でなおかつ禅問答のようなことの話なので、字幕を読むのに必死で大変でした。
 果たしてロボットは人間を超えてしまうのか? 善悪はっきりとした内容ではないので興味深く見ることができました。

 【ハッピーバースデー】
 12時間後に隕石が衝突して滅亡することがわかっている世界。そのドタバタを面白おかしく見せていきます。
 避難している家族の娘さんが隕石にあるロゴを見て、宇宙人の通販サイトでビリヤードの玉を購入していて、それがぶつかる前にキャンセルしようとするというトンデモな設定ですが、コメディだし突き抜けているので楽しく見ることができました。

 ここでもテレビの中ではもうすぐ滅亡なのに商魂たくましい通販番組がやっていたりニュースキャスターたちのドタバタ。
 そしていよいよ衝突するぞ、と。そして10年後のテロップのあとに外に出る家族。10年地下にいた主人公たちの前に現れるお客。

 けどこれ最後に10年後に飛ぶ必要あったのかな? とか思わなくはないです。
 ヘンテコなSFで馬鹿馬鹿しい中にちょっと考えさせる内容な映画でした。

☆☆

鑑賞日:2014/01/19 DVD

監督キム・ジウン 
イム・ピルソン 
脚本イム・ピルソン 
イ・ファニ 
キム・ジウン 
ヤン・ジョンギュ 
出演キム・ガンウ 
パク・ヘイル 
ペ・ドゥナ 
リュ・スンボム 
コ・ジュニ 
ソン・ヨンチャン 
チン・ジヒ 
ソン・セビョク 
マ・ドンソク 
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