映画【悪党】感想(ネタバレ)

Conquest
スポンサーリンク

●こんなお話

 南北朝時代の話。

●感想

 主人公の高師直は喋り方から動きからどれを見ても乱暴者ですが、どこか憎めずむしろ愛すべきキャラクターでした。むしろ主人公にアドバイスする侍従のほうが、怖くて何を考えてるのかわからず乙羽信子さんの怖さったらないです。
 オープニングからして、南北朝時代の背景の説明と合っていないような音楽でサクッと説明しますが。ここもモノクロが雰囲気を出していることに成功していると思いました。

 「美女と恋がしたい」という主人公に、侍従が人妻を紹介して風呂をのぞき見するといったシーンも笑えるものでよかったです。

 人妻を奪おうとその旦那を戦に出させてその間に奪ってしまおうととんでもないことを考えますが。そこで狙われている人妻とその旦那が悩む姿はこの映画の見ものだと思いました。木村功さんの美しいこと。

 そしてラストの人妻の微笑みの怖いこと。それにしても美女1人で一族郎党が滅びてしまうのが凄い世界でした。

☆☆☆

鑑賞日:2012/09/16 DVD

監督新藤兼人 
脚色新藤兼人 
原作谷崎潤一郎 
出演小沢栄太郎 
岸田今日子 
乙羽信子 
木村功 
殿山泰司 
タイトルとURLをコピーしました