映画【真昼の暗黒】感想(ネタバレ)

Darkness At Noon
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●こんなお話

 強盗殺人事件が起こって犯人として捕まった人の尋問という名の拷問の問題を描いた話。

●感想

 老夫婦が残忍な方法で殺害され、捜査線上に浮かびあがった1人の男を逮捕しますが。警察は手口から他にも共犯がいるだろうと決めつけて、容疑者を取り調べで物凄い暴力などで追い詰めていきます。その様子の見ていられないこと。そして、容疑者は他にも共犯がいたことを認め名前を次々に挙げていきます。その名前に挙げられた男たちは身に覚えがないため、容疑を否認しますがここでも警察の取り調べで追い詰められていきます。

 容疑者の証言や検察の報告などで、容疑者たちの事件前夜や当日の回想シーンが出てきて。「羅生門」みたいに証言する人の再現としてのシーンが出てくるのは面白いです。1番面白いのは弁護士が検察の事件の時間経過を話すところで時間的に無理がある事件の様子の再現で、物凄い高速で動く人物だったり1人だけに返り血を浴びて他の人物の衣服が綺麗だったり。しまいには、時間までのある場所までにいなくてはいけないために瞬間移動を使わないといけないとなったり。
 回想シーンで物語が停滞することなくむしろ事件の真相がわかっていく構成になっているのが面白かったです。

 ただ、これだけ警察検察の無茶が解明されながらのエンディングの重たいこと。見終わってどっと疲れる映画でした。

☆☆☆☆

鑑賞日:2012/10/16 DVD

監督今井正 
脚本橋本忍 
出演草薙幸二郎 
松山照夫 
矢野宣 
牧田正嗣 
小林寛 
左幸子 
内藤武敏 
菅井一郎 
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