映画【TIME/タイム】感想(ネタバレ)

in-time
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●こんなお話

 余命が通貨として扱われる世界の話。

●感想

 寿命が時間で表示されていて、お金としての価値もある世界というのは見たことがないので面白い設定だったと思います。

 ただその設定の面白さを生かしてるとはいえない物語でした。時間=お金となってしまっていて、中盤から主人公は富裕層だけ独占している時間をスラム街の人たちにもわけようと義賊みたいな行動をしますが。やっていることは銀行強盗とかと変わらず「時間」という設定の意味がなくなってしまっているように思えました。しかも、「時間」の大切さや価値観が見ているボクにはイマイチ掴むことができずリアリティーを感じることができなかったです。自分の持ち時間と物価の関係、それによって焦っているのか余裕なのか? ちょっと身近に感じることができず入り込めませんでした。

 更に主人公は、大富豪からたくさんの時間を譲り受けたことによりギャングやタイムパトロールから狙われることとなりますが。この主人公、さっきまで普通の労働者だったのに拳銃をつきつけられ囲まれても凄腕の諜報員のように相手をあっという間に殴り倒したり銃撃戦をしたりカーチェイスをしたり、どこでその技術を覚えたのか気になりました。

 映画のクライマックスも「全員で平等に時間を分けるより一部の人たちで支配したほうがシステムが上手くまわる」みたいなことを言ったりしてましたが、主人公が行動してスラムの人たちに「時間」がまわったことによりどうなるのか? ただスラムの人たちが富裕層の人たちの世界まで行ってその先どうなったのか? 主人公の行動は正しかったのか? 間違っていたのか? を見せてほしかったです。

 ちょっとアイデアのみでイマイチ感情移入して観ることができなかったのが残念でした。

☆☆☆

鑑賞日:2014/01/07 Blu-ray

監督アンドリュー・ニコル 
脚本アンドリュー・ニコル 
出演ジャスティン・ティンバーレイク 
アマンダ・セイフライド 
キリアン・マーフィ 
ビンセント・カーシーザー 
オリビア・ワイルド 
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