映画【椿三十郎(2007)】感想(ネタバレ)

tsubaki-sanjuro-2007
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●こんなお話

 浪人がある藩の騒動に首を突っ込んで解決していく話。

●感想

 暗闇の森の中の奥から何十人もの討手たちが現れて大島ミチルさんのテーマがどーん! メインタイトルどーん! というファーストカットは盛り上がるツカミで素晴らしかったです。

 ただ内容はオリジナルとまんま一緒なので面白いことは面白いですが、リメイクの意味って何だろう? と考えてしまう映画でした。
 トヨエツさん演じるカタキ役なんかは迫力あってカッコいいですし、若侍九人もイマドキの若者って感じで見てて面白いし佐々木蔵之介さんのコミカルなお芝居も笑えるのにイマイチ乗り切れなかったです。

 盛り上がるはずの殺陣も淡泊に描かれていてアクション映画としてもイマイチで残念でした。特にあまりにも有名な一騎打ち。これなんかはオリジナルが凄すぎるので相当なアイデアがないとかなり厳しいのではないのかなと思ってしまうクライマックスでした。
 話は面白いので最初から最後まで楽しめますが、オリジナルが圧倒的なのでリメイクというハンデが大きすぎて挑戦することは素晴らしいと思いますが。やっぱり難しいなと考えてしまう内容でした。

 オリジナルと同じ脚本でオリジナルが90分なのにリメイクのこちらは120分というのが不思議な映画でした。

☆☆

鑑賞日:2014/05/28 DVD

監督森田芳光 
脚本菊島隆三 
小国英雄 
黒澤明 
原作山本周五郎 
出演織田裕二 
豊川悦司 
松山ケンイチ 
鈴木杏 
村川絵梨 
佐々木蔵之介 
林剛史 
一太郎 
粕谷吉洋 
富川一人 
戸谷公人 
鈴木亮平 
小林裕吉 
中山卓也 
風間杜夫 
西岡徳馬 
小林稔侍 
中村玉緒 
藤田まこと 
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