映画【アイアンマン】感想(ネタバレ):自作スーツで脱出!テロリストと激闘のアクション

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●こんなお話

 軍需産業の社長さんが武装勢力に捕まって自らアイアンマンとなって脱出して改心するという話。

詳細ネタバレあらすじ

 トニー・スタークは、スターク・インダストリーズの社長を務める発明家で、軍用兵器の開発を行っている。アフガニスタンを訪れ、新型ミサイル「ジェリコ」の実演を行ったあと、軍用車両で移動している途中に武装集団の襲撃を受ける。車両が攻撃され、トニーの近くで自社製のミサイルが爆発する。爆発によって胸にミサイルの破片が入り込み、トニーは意識を失う。

 トニーが目を覚ますと洞窟の中に拘束されている。近くには医師のホー・インセンがおり、トニーの胸に入った破片が心臓へ到達しないよう、電磁石を使った装置を取り付けていた。

 トニーを拘束しているのはテン・リングスという武装組織だった。テン・リングスはトニーにジェリコ・ミサイルを製造するよう要求する。トニーは兵器の製造に必要な部品を集める一方で、インセンとともに脱出するための装備を作り始める。

 トニーは小型のアーク・リアクターを製作し、胸の電磁石を動かすための電源として使用する。さらに、テン・リングスから与えられた部品を利用して、金属製のパワードスーツを製作する。トニーとインセンは洞窟の中で作業を続け、最初のパワードスーツ「マーク1」を完成させる。

 テン・リングスの兵士たちが洞窟へ入ってくると、インセンが兵士たちの前に出て時間を稼ぐ。その間にトニーはマーク1を装着する。インセンは銃撃を受けるが、トニーはマーク1を起動して兵士たちを攻撃し、洞窟から脱出する。

 トニーは洞窟の外で負傷したインセンのもとへ戻る。インセンは家族がすでに亡くなっていることをトニーに伝え、その場で死亡する。トニーはマーク1を使ってテン・リングスの武器保管場所を攻撃し、スターク・インダストリーズ製の兵器を破壊する。その後、マーク1で飛行して現場から離れるが、砂漠へ墜落する。トニーはスーツを脱いで歩き続け、ローディたちの捜索隊に発見される。

 アメリカへ戻ったトニーは記者会見を開き、スターク・インダストリーズの兵器部門を停止すると発表する。オバディア・ステインはトニーに会社の経営への影響を説明し、取締役会での問題になることを伝える。

 トニーは自宅の作業場で新しいアーク・リアクターを製作し、胸に取り付ける。さらに洞窟で作ったマーク1を改良し、銀色の「マーク2」を製作する。マーク2を装着して飛行試験を行い、飛行中に発生する問題を確認する。その後、装甲や飛行機能を改良し、赤と金色の装甲を持つ「マーク3」を完成させる。

 トニーがアフガニスタンから帰国したあと、記者のクリスティン・エヴァーハートから、スターク・インダストリーズ製の兵器がテン・リングスによって使用されていることを知らされる。さらに、インセンの故郷グルミラがスターク・インダストリーズ製の武器によって攻撃されている映像を見せられる。

 トニーはマーク3を装着してアフガニスタンへ向かう。グルミラではテン・リングスの兵士たちが住民を攻撃しており、トニーは兵士たちを攻撃して住民を逃がす。さらに、テン・リングスが保管していたスターク・インダストリーズ製の武器を破壊し、ジェリコ・ミサイルも破壊する。

 トニーがアメリカへ戻る途中、アメリカ空軍の戦闘機が接近する。トニーはローディに電話をかけ、自分が戦闘機から追跡されている飛行物体であることを伝える。戦闘機の1機がトニーを攻撃するが、トニーは攻撃をかわして飛行を続ける。その過程で戦闘機が損傷し、パイロットが脱出する。

 テン・リングスはトニーが脱出するときに使用したマーク1の残骸を回収していた。オバディアはテン・リングスの拠点を訪れ、回収された装甲を確認する。その後、マーク1の残骸をスターク・インダストリーズへ持ち帰る。

 オバディアは技術者たちにマーク1を調べさせ、大型パワードスーツの開発を進める。しかし、トニーが作った小型アーク・リアクターを同じ大きさで製作することができないため、オバディアはトニーからアーク・リアクターを奪うことにする。

 トニーはペッパー・ポッツにスターク・インダストリーズの内部データを調べるよう依頼する。ペッパーはオバディアのコンピューターからデータをコピーし、スターク・インダストリーズの兵器がテン・リングスへ渡っていたことを確認する。さらに、トニーを襲撃したテン・リングスとの取引にオバディアが関わっていたことも確認する。ペッパーはそのデータをフィル・コールソンに渡す。

 ペッパーがオバディアの悪事を報告する電話を受けるトニーだったが、オバディアはトニーを動けなくし、胸に取り付けられていたアーク・リアクターを取り外す。トニーはアーク・リアクターを失って倒れるが、作業場まで移動し、ペッパーが保管していた以前のアーク・リアクターを胸に取り付ける。

 オバディアはトニーから奪ったアーク・リアクターを使い、大型パワードスーツを完成させる。このスーツは「アイアンモンガー」と呼ばれる。オバディアはアイアンモンガーを装着してスターク・インダストリーズから出る。

 トニーはマーク3を装着してオバディアを追う。アイアンモンガーはマーク3より大型で、ミサイルや銃器などを装備している。オバディアは車を持ち上げて投げ、トニーを攻撃する。トニーはアイアンモンガーと戦いながら上空へ移動するが、アイアンモンガーに捕まって地上へ落とされる。

 トニーはアイアンモンガーの照準システムを破壊する。その後、スターク・インダストリーズの屋上にある大型アーク・リアクターへ向かう。ペッパーも施設へ入り、大型アーク・リアクターを停止させる準備をする。

 トニーはアイアンモンガーを大型アーク・リアクターの近くまで誘導する。トニーがその場から離れたあと、ペッパーが大型アーク・リアクターを作動させる。発生したエネルギーによってオバディアとアイアンモンガーが吹き飛ばされ、オバディアは大型アーク・リアクターへ落下して死亡する。

 翌日、オバディアは事故によって死亡したと発表される。政府側はトニーにアイアンマンの正体を隠すための説明を用意する。しかし記者会見でトニーは用意された説明を使わず、自分がアイアンマンであることを公表しておしまい。

●感想

 武器を製造する巨大企業の社長トニー・スタークが、アフガニスタンで捕らえられたことをきっかけに、自らパワードスーツを作り上げていくヒーロー誕生の物語でした。

 冒頭では、トニーが新型兵器の実演を終えた直後に襲撃され、洞窟へ連れていかれます。そこで兵器を作るよう要求されますが、実際には脱出するためのパワードスーツを製作。材料を集め、試行錯誤しながら自分でスーツを組み立てていく展開が面白かったです。

 特にマーク1の製作過程が好きでした。完成したスーツを着込んで、重そうな金属の体を動かしながら敵のいる場所を突破していく場面には、後のスマートなアイアンマンとは違った魅力があります。

 アメリカへ戻ってからは、さらに開発が進みます。銀色のマーク2を作り、飛行試験を繰り返し、問題点を修正してマーク3へ進む。このスーツが完成していく過程は、単純にヒーローが変身するだけではなく、発明家のトニー自身が少しずつ装備を作り上げていくところが良かったです。

 完成したスーツでアフガニスタンへ向かい、スターク・インダストリーズ製の武器を使っている兵士たちを攻撃する場面も楽しめました。銃撃を受けても装甲で受け止め、相手を殴り飛ばし、ミサイルや飛行能力を使って次々と敵を倒していく。重たい金属のスーツが実際に動いているようなアクションには迫力があります。

 戦闘機との空中チェイスも印象に残りました。地上での銃撃戦とは違い、アイアンマンが空を飛びながら戦闘機に追われることで、スーツの飛行能力そのものを見せるアクションになっています。マーク3を使った最初の本格的な戦闘としても楽しめました。

 そして、トニー・スタークという主人公のキャラクターも魅力的です。どんな場面でも軽口を交えながら行動し、危険な状況でも自分で装備を改良していく。ロバート・ダウニー・Jr.の演技も含めて、ヒーロー映画の主人公としてかなり印象に残りました。

 一方で、スーツが完成してからは物語の展開が少し定番化したように感じました。

 自分の会社の兵器が利用されていることを知り、そこから会社内部の問題が明らかになっていく。そして、長年近くにいたオバディア・ステインが裏で動いていたことが判明し、最終的には自分と同じようなパワードスーツを作って主人公と戦う。この流れ自体は分かりやすいのですが、後半は前半ほどの新鮮さ    がありませんでした。

 特に、前半の洞窟でのスーツ製作がかなり面白かっただけに、後半は「敵が現れて、主人公がスーツで戦う」というヒーロー映画の王道に収まっていく印象があります。

 オバディアについても、もう少し人物としての背景が描かれていれば、終盤の展開をさらに楽しめたと思います。トニーの会社で長く働いてきた人物が裏で兵器を流し、最後には自分自身もパワードスーツを作るという設定は分かりやすい一方で、悪役側の事情についてはそれほど深く描かれていません。

 また、冒頭でトニーが襲撃され、その後に時間を戻して出来事を見せる構成は、最初から時系列に沿って描いても成立したように感じました。現在のトニーがどうなっているのかを先に見せてから過去へ戻ることで、マーク1が完成するまでの流れを描く構成ですが、個人的には少し回り道に感じました。

 それでも、パワードスーツを自分で作り、試して、改良していく場面にはしっかり楽しめる魅力があります。重たい金属のスーツが敵を殴り飛ばすアクション、戦闘機との空中戦、アイアンモンガーとのクライマックスまで、アクション映画として見たい場面はきちんと入っています。

 特にマーク1からマーク3へスーツが進化していく過程は、この作品ならではの面白さでした。トニー・スタークというキャラクターの魅力と、パワードスーツを使ったアクションを組み合わせた、分かりやすいエンターテインメント作品として楽しめました。

☆☆☆☆

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監督ジョン・ファヴロー 
脚本マーク・ファーガス 
ホーク・オストビー 
アート・マーカム 
マット・ホロウェイ 
出演ロバート・ダウニーJr. 
テレンス・ハワード 
ジェフ・ブリッジス 
グウィネス・パルトロー 
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