●こんなお話
始皇帝のミイラがイギリスで甦って大暴れするってんで、いつものファミリーも大暴れする話。
●感想
紀元前の中国、暴虐な支配を行っていた始皇帝ハンは永遠の命を求め、魔術師ツイ・ユアンに不老不死の秘術を命じるが、彼女は将軍ミンと恋に落ちる。これに激怒した皇帝はミンを処刑し、ツイ・ユアンにも力を強要するが、彼女は最後に呪いを発動し、皇帝とその軍勢を兵馬俑として石化させる。こうして皇帝は地下深くに封印される。
時代は1946年へ移り、冒険の日々から離れていたリックとエヴリンはイギリスで穏やかな生活を送っているが、中国で発掘活動をしていた息子アレックスが始皇帝の墓を発見する。夫妻は中国政府への返還任務を受けて現地へ向かい、成長したアレックスと再会する。
皇帝のミイラは博物館へ運ばれるが、裏で復活を企てていた将軍ヤンが暗躍し、ツイ・ユアンの娘リンが守ってきた不老の泉の力を利用して皇帝を蘇らせる。復活した皇帝は肉体を取り戻し、炎や氷、金属へと変化する能力を発揮しながら圧倒的な力を見せつける。
リックたちはリンと協力し、皇帝のさらなる復活を阻止するため行動を開始する。途中でエヴリンの兄ジョナサンとも合流し、彼の酒場で一息つくが、すぐに皇帝の軍勢が襲撃してくる。馬車での追跡や銃撃戦を繰り返しながら一行はヒマラヤへと向かう。
雪山ではリンの母ツイ・ユアンが生き延びていたことが明かされ、皇帝を完全に倒すためにはかつての呪いを完成させる必要があると語る。さらに不老の泉に到達した皇帝は完全な不死の存在となり、兵馬俑の大軍を蘇らせる。
これに対抗するため、リックたちは古代の呪文を使い、眠っていた漢民族のミイラ軍団を復活させて戦わせる。雪山では二つの軍勢が激突し、大規模な戦闘が展開される。アレックスとリンは連携して皇帝の動きを止めようとし、リックは直接対決に挑む。
戦いの中でツイ・ユアンは自らの命を代償に皇帝の力を弱める短剣をリンに託す。リックはその短剣を受け取り、激しい戦闘の末に皇帝へ突き立てる。皇帝の身体は崩壊し、兵馬俑の軍勢も同時に崩れ落ちる。
戦いが終わり、リンとアレックスは新たな関係を築きながら未来へ進むことを選ぶ。リックとエヴリンも再び冒険心を取り戻し、新たな旅へ向かう決意を固める。ジョナサンもまた別の土地で商売を始めることを口にし、それぞれが次の人生へ歩み出しておしまい。
シリーズの魅力である冒険活劇のスケール感はしっかり保たれており、舞台を中国へ移したことでビジュアル面の新鮮さが強く印象に残りました。兵馬俑や雪山、古代遺跡といった要素が連続し、画面の情報量はかなり豊かです。
一方で、物語の立ち上がりに時間を使っているため、序盤はややテンポがゆったりしていると感じました。状況説明や人物紹介が丁寧な反面、アクションの連続を期待すると少し待たされる構成です。
中盤以降は一気に展開が加速し、馬車チェイスや銃撃戦、さらにはイエティとの共闘といった大胆な見せ場が連続します。このあたりはシリーズらしい勢いがあり、娯楽作品としての楽しさが前面に出ています。
ただし、敵である皇帝の能力が多彩すぎることでキャラクターの軸がぼやけてしまい、最終的な決着がややあっさり感じられる点は惜しく感じました。強大な存在であるがゆえに、倒し方の説得力がもう一歩欲しくなる部分です。
それでも家族三人が再び揃い、それぞれの役割を果たしながら戦う構図は見応えがあり、シリーズの継続としての満足感はしっかり得られます。大規模な戦闘や派手な演出を楽しみたい方には十分に魅力が詰まった一本です。
☆☆☆
鑑賞日:2014/12/01 Blu-ray 2023/09/29 U-NEXT 2026/03/29 U-NEXT
| 監督 | ロブ・コーエン |
|---|---|
| 脚本 | アルフレッド・ガフ |
| マイルズ・ミラー |
| 出演 | ブレンダン・フレイザー |
|---|---|
| マリア・ベロ | |
| ジョン・ハナ | |
| ルーク・フォード | |
| ジェット・リー | |
| ミシェル・ヨー | |
| ラッセル・ウォン | |
| イザベラ・リョン | |
| リアム・カニンガム | |
| アンソニー・ウォン |

