映画【アンダーワールド:ビギンズ】感想(ネタバレ):画面は暗いが物語は熱い!狼男と吸血鬼の世界に燃えるロミジュリ型ファンタジー

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●こんなお話

 吸血鬼一族と狼男一族が争っている中世の時代に奴隷のスーパー狼男が反乱する話。

●感想

 冒頭、世界観の映像とナレーションで一気に物語が始まります。舞台は吸血鬼と狼男が支配する中世風の世界。伝説の狼男の赤ん坊が生まれ、その子は吸血鬼王に奴隷として育てられていることが明かされます。成長した彼は、超人的な力を持ちながらも鍛冶屋として日々を送っていました。

 ある日、外から一騎の騎士が馬で駆け込んできて、狼男たちに追われているところを彼が救出します。兜を取るとそれは吸血鬼王の娘。彼女と奴隷のスーパー狼男は、実は密かに恋人同士。しかし、貴族の会議でも独裁的に振る舞う王は娘の行動に気づき、2人の関係は発覚してしまいます。

 王から「絶対に外すな」と命じられていた首輪を、ヒロインの命を守るために彼が外してしまったことが引き金となり、王は激怒。彼を処刑しようとしますが、ヒロインが救出に動きます。しかし今度は、娘の「穢れ」を理由に王は娘の処刑を命じ──。

 物語は後半、奴隷たちの蜂起へと進みます。牢獄からの脱出劇は、槍が次々と飛び交う緊迫感のあるシーンで迫力満点。そして奴隷たちは吸血鬼の城に乗り込み、一大バトルが勃発。画面を埋め尽くすキャラクターたちの動きとアクションが楽しい見どころです。

 ただ、クライマックスの一騎打ちがあっさり終わってしまったり、エピローグであっけなく「みんな生きてました」と続編を匂わせる終わり方には拍子抜けした感も。とはいえ、主人公の悲運と苦悩に感情移入してしまう構成で、これを見た後にシリーズ1作目を見直すと、さらに世界観が深まる「エピソード1」的な面白さがある作品でした。

☆☆☆

鑑賞日:2009/09/11 DVD 2022/02/04 Amazonプライム・ビデオ

監督パトリック・タトポロス 
脚本ダニー・マクブライド 
ダーク・ブラックマン 
ハワード・マケイン 
出演マイケル・シーン 
ビル・ナイ 
ローナ・ミトラ 
スティーヴン・マッキントッシュ 
ケヴィン・グレイヴォー 
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