映画【男はつらいよ 知床慕情】感想(ネタバレ)

Shiretoko bojô
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●こんなお話

 北海道で獣医さんと居酒屋のおかみさんを結び付けようと頑張る寅さんの話。

●感想

 最初の25分は、寅さんが帰ってきたら店が閉店している。おいちゃんが入院したらしいってんで、おいちゃんを見舞いに行っててんやわんやになったり。「店の跡取りは俺だよ」と店の手伝いをしようとする寅さんですが、逆に迷惑をかけるばかり。ここは渥美清さんの寅さんのキャラクターの面白さで笑わせてくれます。特に医者のイッセー尾形さんとのやりとりは最高でした。

 寅さんが役に立たずに傷ついて旅に出ます。行く先は知床。世界遺産の景色は綺麗でよかったです。ですが、話のほうはイマイチでした。寅さんとマドンナの竹下景子さんとの恋も展開が急でついていけないですし、三船敏郎さんと淡路恵子さんの恋が魅力的に描けている一方、寅さんたちの気持ちがわからなかったです。

 寅さんが主役ではなく、主役は三船さん演じる獣医でTHE三船って感じのキャラクターで頑固者で口下手。そんな獣医がクライマックスで知床の綺麗な景色で無骨に告白するシーンは名シーンでした。

 寅さんがいなくても成立してしまうのではないか? と考えてしまわなくはないですが楽しい映画でした。

☆☆☆

鑑賞日:2012/09/30 DVD

監督山田洋次 
脚本山田洋次 
朝間義隆 
原作山田洋次 
出演渥美清 
倍賞千恵子 
竹下景子 
淡路恵子 
三船敏郎 
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