映画【死霊館】感想(ネタバレ)

●こんなお話

　田舎に引っ越してきた家族が心霊現象に悩まされて超常現象を研究する夫婦がゴーストバスターする話。

●感想

　冒頭は過去の心霊現象が描かれて主人公が心霊現象についての講演する主人公夫婦。「実はに基づいている」なテロップ。

　そこから本筋が始まって、田舎の家に引っ越してくる大家族。知らない部屋があったり夜中にラップ現象的なことから子供たちが足を引っ張られたり飼い犬が殺されたりと恐怖体験が続いて、主人公の講演にやってくるその家族の奥さんが見てくれるように依頼。

　そして主人公夫妻がその家に行ってがっつり奥さんが幽霊が憑りついているのを知ってしまって、チームでハイテクで幽霊をキャッチしようとして、シスターみたいな幽霊が襲ってきたり、だんだんと直接的に攻撃してきて役者さんたちが吹き飛ばされて大変なことになっていきます。この家だけなのかと思ったら、主人公夫妻の娘さんにも幽霊がアタックしてきて主人公夫妻の心配不安がさあ大変という。

　依頼者の娘さんではなく奥さんに霊が憑りついてることが判明して、主人公の旦那さんが除霊する。そこで大暴れする憑りつかれた奥さんにみんな取り押さえて頑張るという。そして家族愛が世界を救うな除霊方法。

　オーソドックスなホラーで奇をてらわず怖がらせてくれる映画でした。主人公である超常現象専門家のキャラクターが素晴らしくて、単なるオカルト好きではなくて論理的理論的に超常現象を彼らなりのルールで説明していくのでとても頼りがいがあるという。奥さんは霊感の持ち主で幽霊が見えるという設定ですが、その時の奥さんの表情とか素晴らしいです。あの女優さん最高。

　最初は田舎に引っ越してきた7人家族に降りかかる恐怖体験。こっからしてもう怖いです。
　最初は犬が家に入りたがらない不気味さだったり、鳥が窓に激突してきたり不気味な音が聞こえてきたり徐々に徐々に不穏な空気が迫ってくる。娘たちにも恐怖体験が襲い掛かってきて…。

　いよいよこれはヤバいとなって、講演会を行っていた主人公たちに救いを求める家族。そこから始まる調査。

　話の展開は悪魔祓いの王道を行くものですが、何と言っても見せ方や編集のテンポが素晴らしかったです。カメラが動き回って、長回しでキャラクターを追いかけたり、床すれすれを動き回ったり、かと思えば天井からぐるんと回ったり見てて面白い。悪霊との戦いが本格的になり次々憑依されちゃってワーワー!　なる一同があって、最後の最後でちょっと感動してしまう展開なのもよかったです。

　ただ驚かせるだけな下手なホラーではないしっかりとした映像技巧で楽しめるホラー映画でした。　　

☆☆☆☆

鑑賞日:2014/02/12　Blu-ray　2021/09/03　NETFLIX　2022/08/21　NETFLIX