映画【彼らは生きていた】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

第一次世界大戦の記録映像を修復して前線での様子や戦闘の風景のドキュメンタリー。

●感想

最初はイギリスとドイツが戦争になって、イギリス人とドイツ人が昼食してたときに宣戦布告があったと知らせが入ってとりあえず翌日にしようと食事を続けたり。若者たちが愛国心高まって、軍隊に入隊して盛り上がる様子を見せていって。訓練の様子。

 そして映像がカラーになって最前線の様子がカラーや音声が復活して100年前のイギリス人やドイツ人なのに今の日本から地続きに感じる圧倒的リアリティが凄かったです。普通にその場にいるかのようにしてしまう空気を復活させたスタッフさんたちのパワーに圧倒される100分間でした。

 最前線の日常の面白おかしさ。トイレがないから丸太にみんなで座って…とか、水がないから死体がある水たまりを煮沸してお茶をいれれば大丈夫と飲んで赤痢になったりと若者たちの仲の良さが伝わってきたり。

 膨大なナレーションと細かいカッティングとさっきまで笑っていた若者たちが死体となって出てきて、まざまざと戦争の無意味さを見せてくれます。捕虜となったドイツ人たちも従順で自分たちと同じ若者だということをも出てきたり。

 国のために戦って帰国したら就職できなかったり家族から相手にされなかったり戦った軍人に対するリスペクトが全くないという現実。

 ドキュメンタリーでこういう描き方を見たことがなく、単純にここまでのリアリティのある内容を体感させてくれる戦場の残酷さを教えてくれるドキュメンタリーでした。

☆☆☆☆☆

鑑賞日:2021/04/22 Amazonプライム・ビデオ

監督ピーター・ジャクソン 
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