●こんなお話
父親の跡を継いだ三男のマイケルが組織を拡大していくのと若き日のビトーの話。
詳しいあらすじ解説はMIHOシネマさんの映画ブログにて
●感想
3時間20分という長さをあきさせない物語の展開も素晴らしいのはもちろんですが、美術の素晴らしさも最高で。1900年代のニューヨークの街並の映像なんかもすごいです。この映画の全体のシーンが、まるで絵画のような美しさで。映像を観てるだけでも見入ってしまうから凄いです。
家族を守るために動いているマイケルですが、しだいに思っている方向とは違うところに向かってしまう悲劇と対比してみせるのは、若き日のビトコルレオーネの成長。こちらはスピード感いっぱいの展開をしてくれて、ビトのカリスマ性にひきこまれてしまいます。回想シーンはだれてしまいやすいですが、ただの説明の回想でなくマイケルとの対比で見せるのが面白い要因だと思いました。
一方のマイケルの話は、バハマでの力関係や証人喚問など。ひたすら守りに入ってるマイケルで防戦一方。ちょっと対立関係がわかりずらい感じも受けました。
それに比べセピア調の映像で始まり、シチリアから家族を殺され、言葉もわからずに病院に隔離させてるのもわからず歌を歌うオープニング。素晴らしいです。
それにフレドのモロさも泣けるもので、後半、マイケルの息子アンソニーと釣りをしてる映像だけで泣けてきます。マイケルの空回りでバラバラになる家族。
そして、最後のカットで家族が揃った食事シーンの回想。みんなが揃って会話してるだけで泣きそうになる名エンディングだと思いました。
1つの家族が、崩壊していく様を見せてくれる映画でよかったです。
☆☆☆☆☆
鑑賞日:2011/10/15 Blu-ray
リンク
監督 | フランシス・フォード・コッポラ |
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脚本 | フランシス・フォード・コッポラ |
マリオ・プーゾ | |
原作 | マリオ・プーゾ |
出演 | アル・パチーノ |
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ロバート・デ・ニーロ | |
ダイアン・キートン | |
ロバート・デュヴァル | |
ジョン・カザール | |
タリア・シャイア | |
リー・ストラスバーグ |