●こんなお話
警察みたいだけど警察ではないマスクマンが連続殺人を調査する話。
●感想
主人公のモノローグで心象の説明なのか世界の説明なのかぼそぼそと喋るのと大雨の中、バットシグナルが空に映される中、悪人たちが犯罪を犯そうとしていて、チンピラたちの前に現れて撃退するバットマン。
このツカミから普通に暗闇からいつものマスクとマントで登場して全くケレン味を感じず、あっさり風味なのがずっこけるツカミでした。
テレビで市長選のニュースを見ている現職市長が何者かに殺害されるところから始まり、警察の捜査現場に普通に立っているバットマン。あのコスチューム姿で大真面目に名探偵風味なのが笑ってしまう違和感です。犯人からのなぞなぞがあったり、市長の愛人関係にある写真を入手し、ペンギンなる男が知っているらしいと彼のクラブに乗り込んでいく。
そこで働く女性にただならぬ気配を感じるバットマンが彼女をマークすると彼女はキャットウーマンでキャットウーマンも知り合いの女性を探して動いていることがわかる。キャットウーマンはクラブに潜入しているのでバットマンも協力。いつもバットマンはコンタクトがカメラになっていて盗撮をしていて、それをキャットウーマンにつけさせて盗撮。警察関係者や法曹関係者が汚職していたり、第二の殺人が発生して犯人のなぞなぞがあったり、犯罪王の姿が出てきたりしていきます。
ネズミなる存在が一体誰だと探ったり、犯罪王の娘が実は…と明らかになったり、連続殺人犯が自ら出頭してくる【セブン】的な感じになったり、簡単に捕まったけど実は陽動で的なお決まりの展開があり。秘書のアルフレッドが簡単に退場したり。
捕まった犯人リドラーは孤児でバットマンも孤児になったけど自分と立場が違って恨んでうんぬんと長ったらしく語るシーンがありつつ、父親が実は犯罪王とも繋がっていてと知りバットマン悩むけど、秘書のアルフレッドに誤解ですと訂正されたり。
なぞなぞなのかただの遠回りなのか犯人の家の床のメッセージが犯人のパソコンのパスワードとなっていて、そこから犯人はオンラインサロン的な自分のコミュニティを持っていて、自分のファンなのか手下なのかを使ってテロを起こすのでそれを阻止するクライマックス。
運河が爆破されて洪水が発生する中、新市長の演説会場が舞台となりバットマンと連続殺人犯の信者たちとの戦い。ピンチになったらキャットウーマン登場。さっきお腹撃たれたはずの市長が普通にバットマンにレスキューされたりしていきます。
そしてバットマンとキャットウーマンがいきなりのキスシーンが挟まれたりして恋愛関係だったのかと主人公たちの気持ちが一切見えてこない3時間でした。
ずっと暗くて「ダーク」な作風なのとかうんざりしてしまいますし、アクションシーンの見せ場とかもこれといった面白さ楽しさはなく、バットモービルとペンギンのカーチェイスも夜の雨の中で見えづらくて何が何やらでした。そしてその結果、スペイン語の誤訳のうっかりミスだったという。事務的に流れ作業で行われていて1時間30分とかだったら耐えられる作りだと思いました。
キャットウーマンが探している女性って一体誰だったんだろう? とか、ペンギンというキャラクターはあまり実力者ではない感じなのに登場時間が多めなのとか、リドラーがサイコパスなのか知能犯なのかわかりにくかったり、そもそもバットマンは警察の捜査現場にどうしていられるんだっけ? と考えてしまう映画で面白さが個人的には見つけにくかったです。
☆☆
鑑賞日:2022/03/16 シネマサンシャイン平和島 2022/12/18 NETFLIX
監督 | マット・リーヴス |
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脚本 | マット・リーヴス |
マットソン・トムリン |
出演 | ロバート・パティンソン |
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コリン・ファレル | |
ポール・ダノ | |
ゾーイ・クラヴィッツ | |
ジョン・タートゥーロ | |
アンディ・サーキス | |
ジェフリー・ライト |