映画【Swallow スワロウ】感想(ネタバレ)

●こんなお話

　大邸宅に住む主婦が氷を飲み込んだことをきっかけに異食症となって夫とか義理の両親から逃れる話。

●感想

　海辺の大邸宅。プールを掃除している主人公。夫は会社で史上最年少で取締役だかになったのを祝われている。夫とその両親との会食とかで主人公が生きづらさが描かれます。そんなときに目の前にあった氷のグラスで氷が溶けるのを見つめて、氷をボリボリ食べる。そこからビー玉を食べたり画鋲を食べたりと異食症となってしまう。次々といろんなものを食べていくけど、妊娠の検査で異物が見つかってしまう。

　シリア出身のお手伝いさんがつけられて監視される。カウンセリングとかも受けさせられて主人公が出生の秘密をカウンセラーに話す。母親がレイプされて生まれたのが自分。その話をカウンセラーが主人公の夫に話しちゃうという無茶苦茶。それを知った主人公はドライバーを飲み込んで死にそうになる。

　それで入院を強制されて看護師が見逃してくれて逃走。母親を頼ろうとするけど煙たがれて、レイプ犯である父親に会いに行く。そして中絶の薬を手に入れて…。

　夫とその両親から所有物としての妻として囲われているストレスが描かれて、しだいにその牢獄から独り立ちしていくのを描いていて面白く見れました。

　撮影、美術、音楽、お芝居すべてが精密な感じが伝わってきて台詞が少ない中でも十分に気持ちとか伝わってくるのが凄かったです。

☆☆☆

鑑賞日:2022/05/24　Hulu