映画【ザ・シューター 極大射程】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 凄腕のスナイパーが暗殺の濡れ衣を着せられたので、リベンジする話。

●感想

 80年代や90年代の大味アクション映画のような作風でそれが振り切っているので、好感が持てて見ている間は退屈せずに楽しめるエンタメ映画でした。

 冒頭で任務についていてCIAに見捨てられて相棒の観測手が戦死して自分も引退。というツカミ。ここでの狙撃シーンからして狙撃ものの楽しさで一気に惹きこまれてよかったです。

 その後、大統領暗殺の情報があって暗殺犯の気持ちになって下見してくれと頼まれて1度は断れるけど。主人公なので案の定、その頼みを聞いたが運のつき。主人公が暗殺犯の濡れ衣を着せられてしまう。ここから負傷した主人公が冒頭で戦死した相棒の未亡人のもとへ行くまでのチェイスシーンもハラハラドキドキするアクションの連続でした。

 オマヌケ捜査官として登場したキャラクターが主人公が犯人じゃないと気づいて捜査するけれど、政府の悪い人たちに目を付けられて自殺に見せかけて殺されそうになって、主人公とバディとして真相に迫っていく。自殺矯正器具なるものが出てきて面白いです。

 主人公たちが政府の悪い人たちの情報を手にして、ロシアの死んだはずの凄腕スナイパーのもとへ行って真相を知るところからの脱出のアクションシーンから大味アクションの銃撃戦が展開されて、草原を主人公が走って主人公の周りに爆発や弾着が起こって敵の弾が当たらない感じがニコニコしながら見てしまうアクションでした。

 石油会社の利権にともなう村の強制移動で虐殺があってそれに関わった悪い人たちを何とか懲らしめようとする主人公たち。この黒幕の上院議員がなかなかのいかにも悪い越後屋的なお芝居も憎々しくて笑えるキャラクターでした。この人たちが法律で裁けないとなって…なオチも道義的にいいのだろうか? と思ってしまいますが、娯楽作品としてカタルシスのあるオチでよかったです。

 そもそも主人公に濡れ衣を着せたのはなぜだろう? とか最後に主人公が捕まったのに簡単に釈放されて私的制裁をほんのり匂わされるとか無茶苦茶だとは思いますが、遠くから狙撃して敵をやっつける気持ちよさのある映画で楽しめました。

☆☆☆☆

鑑賞日:2009/12/06 Blu-ray 2020/12/17 NETFLIX

監督アントワン・フークア 
脚本ジョナサン・レムキン 
原作スティーヴン・ハンター
出演マーク・ウォルバーグ 
マイケル・ペーニャ 
ダニー・グローヴァー 
ケイト・マーラ 
イライアス・コティーズ 
ローナ・ミトラ 
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