●こんなお話
宇宙から寄生怪物が現れて主人公の身体に寄生されたり駆除チームととか寄生獣と戦ったりする話。
●感想
舞台は韓国。ある日、宇宙からやって来た謎の生物が人間の脳に寄生し始め、社会に潜みながら人々を脅かすという恐ろしい現象が発生。政府は極秘裏に「グレイチーム」と呼ばれる特殊部隊を組織。寄生獣を駆除しつつ、事件のもみ消しや地元警察との連携で一般市民には知られないよう任務を遂行していく。
そんな中、アルバイト帰りの主人公が暴漢に襲われる事件が発生。意識を失った彼が目を覚ますと、なぜか暴漢は死んでいました。事情を聞くために育ての親である刑事が病院を訪れ、少しずつ異変が明らかになっていきます。
一方、暴力団から命を狙われて逃げ回っていたチンピラの青年が、偶然寄生獣に遭遇。命からがら逃げ切ったものの、暴力団は皆殺しにされる。
グレイチームのリーダーは、過去に夫を寄生獣に奪われた経験を持ち、その夫を今は「猟犬」として寄生獣探知に使っているという背景を抱えていたり。また、寄生獣たちは教会に集まり、組織的な活動をしているという新たな情報も浮かび上がってきます。
主人公自身も脳に寄生されていたのですが、どうやら完全な寄生に失敗したようで、二重人格のような状態に。普段は普通の青年なのに、いざ危険に晒されると寄生獣の力が発動して反撃するという展開に。
寄生獣側は、主人公を仲間に引き入れようとしたり、逆に抹殺しようとしたりと動きを強めていきます。そんな中、グレイチームに捕らえられた主人公は、猟犬として利用されそうになりますが、育ての親である刑事が猛反対し、チンピラと一緒に主人公を救出する作戦を決行。2人は逃走劇を繰り広げたり。
さらに、寄生獣の中でも内部分裂が発生。リーダー格の寄生獣は、刑事の一人を裏切らせて猟犬を排除しようと画策するなどが続きます。やがて、寄生獣の最終的な狙いが市長に寄生することであると気づいた主人公たちは、敵の一部と共闘する道を選び、決戦に挑む。
寄生獣のリーダーは次々と身体を乗り換えて襲いかかり、激しい戦いが繰り広げられる中、人類側が勝利。最終的にすべてが落ち着き、チンピラはグレイチームの一員として生きる道を選び、主人公も新たな場所での生活を始めておしまい。
寄生獣たちが人間の顔をして接近してくるという恐怖と、いざ本性を現したときのグロテスクなビジュアルがとても印象的で、驚かされるシーンも多かったです。顔が変形しながらナイフのように襲ってくる動きや、空中をビュンビュンと飛び回る派手なアクションには目を奪われました。
6話構成という短めのシリーズながら、テンポよく進むストーリーと疑心暗鬼が続く展開で最後まで飽きずに楽しめました。ただし、寄生獣たちのアクションがとにかくスピーディーで、何が起きたのか一瞬わかりづらいシーンがあったのはちょっともったいなかったです。
それでも、SFホラーと人間ドラマがうまく融合されたエンタメ性の高いシリーズとして、とても見応えがありました
☆☆☆
鑑賞日:2024/07/17 NETFLIX
監督 | ヨン・サンホ |
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脚本 | リュ・ヨンジェ |
ヨン・サンホ | |
脚本 | 岩明均 |