●こんなお話
映画撮影所用の馬とかを飼育している牧場でUFO的なものが空にいるぞと撮影しようとする話。
●感想
撮影スタジオでチンパンジーがいて破壊されたスタジオの不穏な空気が映されます。場面が変わって、牧場で父と息子の会話。息子の携帯の電源が落ちて不思議な音があたりに響き渡ると、父親が重傷となっていて車で病院に運ぶけど亡くなってしまう。
時間経過して撮影スタジオで主人公が馬を使った撮影のコーディネーターとして働いているけど全くコミュニケーションが取れない。遅刻してきた妹が撮影スタッフキャストの間に立つ。けれども馬が暴れてクビになって、経営が上手くいかないので馬を売って当面はしのごうとして移動遊園地の経営者と商談する。妹が経営者が子役でテレビ番組で活躍していたことを思い出したり。
何やら上空にUFOみたいな物体がいるぞとなって、主人公兄妹が撮影をしてバズらせようとカメラを設置してみたり。撮影所のカメラマンに話を持っていったり。
遊園地の経営者が子役時代のチンパンジーの番組での惨劇を思い出したり、馬を餌に未確認飛行物体に接近をしてパニックになったり。未確認飛行物体は生き物だと主人公は判断して、撮影監督の協力を得て牧場で撮影をしようと頑張るクライマックス。
ここから主人公が馬を駆けて西部劇みたいな音楽が流れたりするのは盛り上がる見せ方でよかったです。血の雨とかが降ってくるのとかダストシュートみたいな体内とかやエヴァンゲリオンの使徒みたいなヴィジュアルもニコニコできました。
ただ、正直、父親を目の前で亡くした主人公はコミュニケーションが苦手で撮影所での動物の撮影での講習が上手くいかないという人間が経営が上手くいかないからとバズらせようと頑張ったり、クライマックスで戦う意志や実際に馬を駆けるなどのエモーションが高まるシーンがありますが、魅力があまり感じられず鈍重な前半や長い回想などもあいまって、終始退屈でした。妹さんが電動バイクでAKIRAな止まり方をするところとかは面白かったですが、終始、カメラを覗いて電源が落ちたら外に行って復旧したらカメラを覗いての繰り返しをしているというのしか見えなかったです。
スティーブン・ユアンの子役時代のチンパンジーのエピソードもめちゃ怖いですが、こんだけ長いこと描く必要があったのだろうか。アレを呼び寄せる際のマイクパフォーマンスもただ長いだけで鈍重に感じて、全体的に興味が持てない時間が多かったです。
移動遊園地で妹さんが最後に井戸の中のカメラみたいのとかわからないので、正直最後の最後に何を撮影しているのだろう? と考察とか深読みとか映画の知識みたいなのがないと全くついていけない時間の多い1本でした。
☆☆☆
鑑賞日:2022/09/05 109シネマズ川崎 2023/05/09 Amazonプライム・ビデオ
監督 | ジョーダン・ピール |
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脚本 | ジョーダン・ピール |
出演 | ダニエル・カルーヤ |
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キキ・パーマー | |
スティーヴン・ユァン | |
マイケル・ウィンコット | |
ブランドン・ペレア |