映画【ミッシング】感想(ネタバレ)

Missing-(2024)
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●こんなお話

 子どもが行方不明になって探し続ける家族の話。

●感想

 子どもと遊ぶ幸せな描写があってから、街で子どもが行方不明になって情報提供を求めるチラシを配る主人公の姿があって、それを撮影する地元静岡のテレビクルー。

 特に前回の放送と変化がないということで取材しているテレビ局員の上司の命令により、子どもと最後にいた弟を取材するようにとのことで嫌がっていた弟に会って話を聞くけど、挙動不審で犯人感が出てしまって近所の人に騒がれたり職場の社長から世間の目を気にされたり。

 主人公も主人公で子どもが行方不明になった日にアイドルのライブに行っていたことでネットで誹謗中傷が激しい。弟の証言も嘘だったことが判明して主人公からほぼほぼ絶縁宣言。主人公の夫の職場からも募金をもらって活動したりチラシの印刷のお金を工面に苦労する夫だったり。警察から保護の連絡が来たということで急いで向かったらうその電話だったことが判明して主人公の心が壊れたり。

 2年経過しても見つからずいまだに情報提供を訴えるけど周囲の人間の日常が続いていく。同じ地元で同じような子どもの行方不明が発生して主人公は同じ場所に自分の娘もいるかもしれないということで、その子の情報提供も呼びかける活動をする。主人公の弟も仕事中に怪しい男を発見して、その男の家をのぞき見したら近所の人に見つかって暴行を受けて、迎えに来た主人公に娘に会いたいと謝罪。その後主人公から子どもと弟が遊ぶ動画が送られてきたり。

 行方不明だった子どもは見つかって全く主人公の子どもとは関係なかったことがわかる。引き続き情報提供のチラシを配ってるとその行方不明だった娘さんの親が挨拶に来て、主人公の夫、涙。主人公たちをネットで誹謗中傷した相手に裁判を起こしたことが報道されたり、主人公は小学生の子どもを見守る旗当番の仕事をして子どもたちを送っておしまい。

 ひたすら主人公たちが行方不明の子どもを探して押し潰されていく様子が見ていて辛かったです。マスコミと協力しようとするけど利用されてしまう難しさ、それによって生活が壊されていくのも描かれていました。終始ずっしりと重たいのでなかなか見ているのが大変ですが、退屈せずに見られた作品で、音楽がほとんどない中、アイドルの歌が流れるタイミングが素晴らしいと感じる1本でした。

☆☆☆☆

鑑賞日:2024/05/25 イオンシネマ座間

監督吉田恵輔 
脚本吉田恵輔 
出演石原さとみ 
青木崇高 
森優作 
小野花梨 
細川岳 
有田麗未 
小松和重 
カトウシンスケ 
山本直寛 
柳憂怜 
美保純 
中村倫也 
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