映画【奪命金】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 ギリシャの金融危機を背景に刑事とヤクザ、銀行員の3人の全く関係のない人たちの運命のパズルが狂っていくという話。

●感想

 刑事は妻のマンション購入に決心がつかず答えを先送りにしてつつ殺人現場を走り回る毎日。銀行員の女性は契約ノルマに追われて思わず何も知らない中年女性にリスクの高い商品を進めてしまい、そこへ悪徳業者の男が預金を引き出しにやってくる。
 ヤクザの男は義理人情に生きていて兄貴分の保釈金を集めて奔走していて、兄貴分の社長に金を融通してもらう。

 そんな中、ギリシャ危機が起きて金の流れが変わってしまいそれぞれの歯車が狂い始める。全く関係のなかった人たちがしだいに絡み合っていく。
 見ているうちは時系列が入れ替わっているのに気付かなくて、中盤にさっき死んだはずの男が普通に出てきたりしてそれで時間が戻っていることに気づかされるのは面白かったです。

 けれど主要人物の3人がラストシーンに絡んでくるまでの発動が長い感じがしてイマイチ盛り上がらなかったです。しかも3人の主要人物以外にも関係のない人物がチラホラ出てきて、どこを見ていいのか戸惑いながら見てました。
 ヤクザのエピソードが1番面白くて、刑事のエピソードなんて少ししか出てこなくて奥さんとの関係もあっさりと解決してしまって、3人のバランスが悪いのが乗り切れない理由だと思いました。

 けれども時間軸が行ったり来たりしてAさんがBさんに影響を与えBさんがCさんに影響を与えてという面白い映画でした。

☆☆☆

鑑賞日:2013/11/24 DVD

監督ジョニー・トー 
脚本オー・キンイー
出演リッチー・レン 
デニス・ホー 
ラウ・チンワン 
ミョーリー・ウー 
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