ドラマ【ジェン・ブイ】感想(ネタバレ):能力バトル×陰謀サスペンスが加速する異色の学園ヒーロー作品

Gen V
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●こんなお話

 能力者の大学で実は裏側で実験をしているので、能力者たちが人間に反抗するのかしないのかで能力者でも揉める話。

●感想

 幼い頃に主人公が初めて能力を発現し、その力を制御できずに両親を誤って殺してしまうという過去から始まって。時は流れ、主人公はゴッド・ユー大学という能力者育成の名門校に入学。そこでは小さくなれる能力を持つ個性的なルームメイトとのキャンパスライフが始まる。

 しかし、大学では能力の強さによってランキングされる制度があり、1位の生徒は「大学のヒーロー」として絶大な人気と権威を誇る。主人公もその頂点を目指して学部選びをするが、希望の学部には能力不足を理由に却下されてしまう。

 ある日のパーティーで同級生が暴走し、人を傷つけてしまう事件が発生。主人公はその場で人命救助を行い、称賛されるが、それでも大学の判断は変わらず、上位能力者を優先するため主人公は切り捨てられる。納得できずに教授に抗議に行くと、ナンバーワン能力者が教授を殺害している場面に遭遇。命を狙われることになり、他の学生たちと協力しながら彼と対決し、最終的にはナンバーワンが自爆するという。

 その事件をきっかけに、主人公の仲間たちは大学の裏に何か重大な秘密があると確信し、隠された施設に潜入を試みる。最初は失敗するけど、小さくなる能力を持つ仲間の協力で内部への侵入に成功。そこで発見したのは、ナンバーワンの弟が監禁され、人体実験を受けていたという。

 大学側と企業は、能力者を排除するためのウイルスを開発しており、それを世界にばらまこうとしていることも明らかになって。事実の公表をめぐって仲間内でも意見が分かれ、人類への復讐を掲げる急進派と、対話を求める穏健派が真っ向からぶつかる。

 最終決戦は大学の構内で勃発し、混乱の中で『ザ・ボーイズ』本編でもおなじみのホームランダーが突如として現れ仲裁に入るが、気づけばメディアでは主人公たちが「テロリスト」として報じられ、彼らはどこかの部屋に監禁されておしまい。

 全体として、企業や大学による陰謀、そして若き能力者たちがそれに立ち向かうストーリーは非常に面白く、テンポ良く進む展開に最後まで飽きずに見ることができた。能力を活かしたバトルや潜入作戦なども豊富で、見ごたえがありました。

 ただし、中盤には能力者たちの内面やトラウマを描くために、夢や幻覚のような演出が長く続くエピソードもあり、実験的で興味深い一方で、やや分かりづらさも。また、主人公たちの能力が似通っているため、戦闘シーンが単調に感じることもありましたが、全体のストーリーは濃厚で最後まで退屈せずに楽しめるシーズンでした。

☆☆☆☆

鑑賞日:2024/07/10 Amazon・プライムビデオ

監督スティーヴ・ボーヤム
ネルソン・クラッグ
レイチェル・ゴールドバーグ
サナー・ハムリ
クレア・キルナー
フィル・スグリッシア
シャナ・スタイン
脚本エリック・クリプキ
エヴァン・ゴールドバーグ
クレイグ・ローゼンバーグ
出演ジャズ・シンクレア
チャンス・パードモ
リゼ・ブロードウェイ
シェリー・コン
マディ・フィリップス
ロンドン・ソア
デレク・リュ
エイサ・ジャーマン
ショーン・パトリック・トーマス
マルコ・ピゴッシ
パトリック・シュワルツェネッガー
クランシー・ブラウン
ジェイソン・リッター
アレクサンダー・キャルバート
ジェシー・T・アッシャー
コルビー・ミニフィ
クローディア・ドゥーミット
P・J・バーン
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