●こんなお話
小さいときに誘拐されて母親を殺された主人公が成長して立ち上がろうとする話。
●感想
物語の舞台は、荒涼とした砂漠の中にぽつんと存在する小さな森。果物を採っていた少女の主人公は、近くに現れたバイカーたちに気づき身を隠すものの、見つかってしまい捕らえられる。娘の危機を知った母親は即座に追跡を開始し、スナイパーとして1人また1人とバイカーたちを静かに倒していく。
捕らえられた少女は、バイカーたちから拠点の場所を問い詰められるが口を割らない。その最中、母親が再び現れ、激しい銃撃戦の末に娘を連れて脱出を図る。しかし追手が迫り、母親は娘を先に逃がして自らはしんがりを務めることを選ぶ。壮絶な抵抗の末、母親はついに捕らえられ、娘の目の前で命を落とす。
それから年月が過ぎ、主人公はかつての仇のグループに囚われたまま成長を遂げる。彼らは前作に登場した敵対勢力と水と食料を巡って抗争状態にあり、交渉や取引、さらには激しいチェイスを繰り広げる。トラックを舞台にしたカーチェイスでは、主人公と相棒のドライバーが捕らえられ窮地に陥る場面も。
やがて、仇のグループ同士が本格的に衝突し、拠点への襲撃が勃発する。主人公は逃げるボスを追跡し、次々と子分たちを倒していき、最後には仇と一騎打ちの対決へと進んでいくという。
アクション映画として見どころはあるものの、全体のテンポはややのんびりとした印象で、150分という長尺が重たく感じられました。冒頭の誘拐から逃走、そして復讐までの流れは分かりやすかったですが、途中の会話シーンは少々難解で、勢力争いの背景や結末の意味がつかみきれず、やや消化不良気味な結末だったという印象が残りました。
とはいえ、母親のスナイパーとしての戦いぶりや、トラックを舞台にしたカーチェイスなど、印象的なアクションシーンも多数あり、視覚的には楽しめる場面も多かったです。ポストアポカリプスな世界観やビジュアルの構築力は魅力的で、その点では一見の価値がある作品だったと思います。
☆☆☆
鑑賞日:2024/06/02 イオンシネマ座間
監督 | ジョージ・ミラー |
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脚本 | ジョージ・ミラー |
ニック・ラソウリス |
出演 | アニャ・テイラー=ジョイ |
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クリス・ヘムズワース | |
トム・バーク | |
チャーリー・フレイザー | |
ラッキー・ヒューム | |
ジョン・ハワード | |
リー・ペリー | |
ネイサン・ジョーンズ | |
ジョシュ・ヘルマン | |
アンガス・サンプソン | |
ヤヒヤ・アブドゥル=マティーン 2世 |