映画【オール・ユー・ニード・イズ・キル】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 宇宙人だかロボットみたいな侵略者に地球がインベイジョンされて、広報官が前線に配属されて、あたふたしてたら、侵略者の血を浴びて死んだら何だかタイムスリップしてループしてくぞ、てんで何度も人生を繰り返してレベルアップして侵略者の本拠地までたどり着こうとする話。

●感想

 トム・クルーズが腑抜けな役で戦いが苦手という設定が面白いです。パワードスーツみたいなのを着て戦いますが、銃の撃ち方すらわからない。
 上陸作戦に参加させられて、死んじゃうけど。また人生がリピートする。ヒロインの英雄もどうやら事情を知ってるらしいぞとなって、協力して侵略者に立ち向かっていく。

 この序盤のループして何度も死んで強くなっていくというのが、いかにもゲーム的で成長していく姿が面白いです。モンタージュでポンポンと主人公が強くなっていく。
 上陸作戦の戦闘シーンもド迫力なのもよかったです。

 序盤は勢いよくアクションシーンの積み重ねで見せていきますが、ヒロインとの出会いがあってからは、当然、今どういう状況なのか説明しなくてはいけないために。全部、台詞で説明されてしまうのは一気にテンポが悪くなって退屈でした。
 そこからまたループして何度も死んで攻略していく。預言者みたいになっている主人公が面白かったです。

 いろんな場所でアクションシーンが設定されていて面白いですが、ただでさえ侵略者は高速で動いて何が起こってるのかわからないし、クライマックスは真っ暗の中で動き回って2Dで見ても何が起こってるのかわからなかったです。そのため、クライマックスなのにそんなに盛り上がらなかったです。
 主人公が配属される中隊の仲間たちもクライマックスで活躍するのかと思いきや、ただのやられ要員なのも残念でした。顔も名前もわからないまま飛ばされていきました。序盤で主人公を見下していたのが、主人公が成長して仲間を助けて信頼を得ていって、クライマックスで主人公に協力する。という流れだったら熱かったと思いました。
 ヒロインも戦争の英雄として登場するのに、事情がわかってからはただ主人公の隣にいるだけなので、全く強そうに見えないのも、キャラクターとしての面白味に欠けました。

 とはいえ、SFとしての設定も難しくないし。迫力あるし、RPGゲームのような展開は面白く退屈せずに見ることができました。

☆☆☆☆

鑑賞日: 2014/07/06  TOHOシネマズ南大沢  2015/01/07 Blu-ray  2018/03/01 NETFLIX

監督ダグ・リーマン 
脚本クリストファー・マッカリー 
ジェズ・バターワース 
ジョン=ヘンリー・バターワース 
原案桜坂洋 
出演トム・クルーズ 
エミリー・ブラント 
ビル・パクストン 
キック・ガリー 
ドラゴミール・ムルジッチ 
シャーロット・ライリー 
ジャナス・アームストロング 
フランツ・ドラメー 
ブレンダン・グリーソン
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