●こんなお話
通信簿がないとか授業も農業とか建築とか料理とかをメインにしてる学校の紹介のドキュメンタリー。
●感想
小学生たちが自分たちでドリルやノコギリを使って建物を作っているところから始まり、自分たちで建物を作っていくという教育で先生と呼ばせずに職員室で教師たちに抱きついて信頼関係が築かれていいて、建築や農業に演劇に料理などをメインの授業になっていて、それの途中で計算とか歴史とか国語力とかを学んでいくという。自分たちで電話をかけて交渉するとかもニコニコしながら見ることができました。
きのくに子どもの村学園がメインですが他にも世田谷の学校や長野の学校なども紹介されて従来の教育とは違って子どもの自由や選択を尊重しているという紹介。きのくに子どもの村学園の創立者の英語の授業をするために各学校へ車を毎日運転して向かう様子。このときのキャリーバックを引く後ろ姿のかっこよさったらないです。
また子どもの村学園の子どもたちは質問が苦手な多くの人間とは違い質問や行動力が凄いという証言があったり、他の学校では発達障害とされた子どもがここの学園に来たら治ったとか。
ただこの発達障害が治ったとかも本当に何が原因なのかとかはもう少し調査しないとわからないのではないかと考えてしまったり。それに中学3年生が夢を語る姿が何人か紹介されますが、みな素晴らしく自分の言葉で発信していて素晴らしいですが、夢を持っていない人とかもじもじする子どもとかはどうなんだろうと、そういった面も見てみたかったです。いじめ問題とかもこの学園ではどう対応しているのかもっと掘り下げてほしかったです。
コロナ以後は特に教育現場では制限がかかってストレス度高そうだけど、自由を尊重する教育は素晴らしいなと思える映画でした。
普通に知らない教育やシステムを知ることができるという点でとても興味深く面白かったです。効率の学校でも通信簿は義務じゃないとかこのドキュメンタリーで紹介されている学校も県知事の許可を得た教育プログラムで校長がやろうと思えばいくらでも変えられるとか。けど逆に言えばトップが変わったら規則だらけ型にはまった教育とかのマイナスなところになってしまうということがわかる内容で下々の人たちはそれに振り回されることしかないのかと絶望な気持ちにもなりました。
☆☆☆☆
鑑賞日:2022/10/23 キネカ大森
監督 | オオタヴィン |
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プロデューサー | オオタヴィン |
出演 | 堀真一郎 |
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尾木直樹 | |
高橋源一郎 | |
西郷孝彦 | |
辻信一 | |
ナレーション | 吉岡秀隆 |